電材と電設の違いとは?徹底解説!
電材と電設の違いとは?徹底解説します。
電材と電設の違いがよくわからないという方に、それぞれの特徴と比較情報をまとめました。
また、同じ並びでよく使われる資材カテゴリーのことや、電材の有名なメーカーのことなどについてもご紹介しています。
電気資材関係のことでわからないことがあれば参考にしてください。
電材と電設の違いとは?
電材と電設の違いとは何なのか?それぞれの特徴を比較してご紹介します。
電材とは?
電材とは、「電気設備資材」を略した呼び方で「電設資材」と呼ばれることもあります。照明器具・分電盤・ブレーカー・電球・電線・ケーブルといった電気設備や配線工事に使用される資材全般のことを指し、電材に含まれる資材の種類は非常に多いことでも知られます。
「電材」と聞くとプロのみが使用するような資材ばかりを思い浮かべるかもしれません。しかし、ビスやネジ・ビニルテープや絶縁テープなどのテープ類・罫書きペンといった比較的身近なアイテムも電気設備や配線工事には使われており、これらも電材の一部に含まれます。
電設とは?
電設とは、「電気設備工事」を略した呼び方で、電気を設置・施工・保守するための工事や作業のことを指します。具体的な工事内容は、電気配線の設計や敷設・スイッチやコンセントの取り付け・制御盤や制御装置の設置・電気機器の点検や修理・照明設置などです。
電材と電設の違いについて
上記の特徴を踏まえて電材と電設の違いとは、「電材」は電気設備や配線工事に使われる材料や部品など物のことを指し、「電設」はそれらの材料や部品を使って行う施工や作業・工事のことを指します。
電材と電設の違いがわからなくなるのはなぜなのか?
電材と電設の違いがわからなくなるのはなぜなのか、混同しやすいポイントを押さえておきましょう。
混同しやすいポイント1 「呼び方が似ている」
最も電材と電設を混同しやすいポイントのひとつとして、呼び方が似ていることが挙げられます。電材の正式名称である「電気設備資材」の文字中に「電材」と「電設」両方が含まれていることから、混同しやすいのではないでしょうか。電材の正式名称は「電気設備資材」であり、電設の正式名称は「電気設備工事」です。
混同しやすいポイント2 「電材メーカーと電設メーカーどちらも使用されている」
電材で検索をして出てきたサイトを開くと、タイトルに「電材メーカー」と「電設メーカー」どちらも使用されている例が見られることがあります。しかしこれらの内容に使い分けは行われず、いずれも紹介しているのは電材を製造・販売するメーカーのことを指している場合が多いです。
そういったものを見ているうちに違いがわからなくなってしまうこともあるのではないでしょうか。わからなくなった時は、もう一度「電材」は資材、「電設」は工事のことだということを思い出してみてください。
この記事でも後の項目で電材を製造・販売する『電材の有名なメーカー』をいくつかご紹介しています。そちらもぜひ参考にしてください。
電材と同じ並びでよく使われる資材カテゴリーを紹介
電材には、同じ並びでよく使われる資材カテゴリーがあります。それらの特徴について違いを比較しながらご紹介します。
管材
管材とは、給水や排水設備、排気などに使われるパイプ(管)・継ぎ手・バルブ類のことです。専門的な資材という点において、稀に電材と比較されることがあります。しかし電材は電気関連の資材のことを指し、管材は水道関連の資材のことを指すことから、これらはまったくの別物であることがわかります。
建材
建材とは、「建築材料」が正式名称である建築現場で使われる資材です。木材・金属・コンクリート・石・粘土などさまざまな種類があり、建造物や工事の種類に応じて適切な建材を使います。
内装材
内装材とは、室内に直接面した下地材のことです。床や壁、天井などに使う仕上げ材・下地材・壁クロス・フローリング・タイル・合板・塗装材などをまとめて内装材と呼びます。建材は建物そのものの資材を指しますが、内装材はインテリアに近く、室内の仕上げに使うような資材が該当します。
設備材
設備材とは、建物や施設の設備に使われる材料や部品のことです。空調設備・給排水設備・照明設備などに使われる部品や材料のことを指します。一見すると電材や管材との違いがわかりにくいものですが、設備材の方がより大きな括りであり、電気関係のものから水道関係のもの、照明まで全てを含んだ大きな「設備」というカテゴリーに値します。
電材の有名なメーカー5つ紹介
電材を製造・販売する有名なメーカーを5つご紹介します。
パナソニック電工
パナソニック電工は、電材を取り扱うパナソニック株式会社のグループ企業です。スイッチ・コンセント・分電盤・火災警報器といった、電材の中でもA材に分類されるような機器類の展開が豊富。これらが必要になれば、一番に名があがるような安心と信頼から、数あるメーカーの中でも特に選ばれています。
ネグロス電工
ネグロス電工は、配線部材や火災報知設備用部材などの電材をはじめ、コンクリート埋設部材や二重天井用部材なども製造するメーカーです。電材のメーカーの中でも常に一二を争う有名なメーカーで、近年ではSDGsに取り組んでいることでも注目されています。
未来工業
未来工業は、配電盤・分電盤・電線といった電路資材全般を製造するメーカーです。「他社と同じモノはつくらない」というポリシーを掲げ、徹底的に使いやすさや創意工夫を盛り込んだオリジナル製品を生み出しています。中でも「スイッチボックス」は国内トップシェアを誇る主力製品としてよく知られています。
因幡電工
因幡電工は、エアコン取付工事に必要な配管部材をはじめ、給水給湯配管部材などを製造しているメーカーです。エアコンが普及し始めた1980年代に、当時は個別の物だった裸銅管と保温材を一体化し、施工の簡略化に繋がる「空調冷媒用被覆銅管」を開発したのが因幡電工でした。現在は空調設備部材市場ではトップシェアです。
古河電気工業
古河電気工業は、精銅と電線から事業をスタートさせた会社で、今も電線や電子機器材料用銅製品の製造を行っています。国内電線業界では第2位、世界では5位の売上高があるほど。1884年(明治17年)創業の老舗の会社で、長年培ってきた安定と信頼の技術力には定評があります。
電材はどこで買える?プロじゃなくても購入は可能?
電材はどこで買えるのかについて。最も身近な実店舗であればホームセンターや、電材・工具を取り扱う専門店などで購入可能です。ただしご自宅近くで電材が揃わないようであれば、ネット通販サイトを利用するのもおすすめです。
ネット通販サイトはamazonや楽天といったECサイトをはじめ、電材を取り扱う専門店の通販サイトも品揃えがよく、これらであれば必要な電材がきっと揃います。
実店舗は品物がその場で揃わない可能性があるものの、実物を手に取りその場で買って帰ることができるメリットがあります。一方でネット通販サイトは、とにかく品揃えがいいので、必要としている電材が全て揃う可能性があります。その代わり届くまで時間を要するので、余裕がある際の利用に向いています。
電材は資格を持ったプロに限らず一般利用者でも購入可能ですが、電気工事のほとんどに資格が必要です。資格が不要な軽微な工事については、電圧600V以下の差込み接続器やソケットへの接続。36ボルト以下のインターホン・玄関チャイムといった、小型変圧器の二次側の配線工事が対象です。
電材の処分や買取について
電材は一般的には産業廃棄物として扱われることから、処分したいと思った時は自治体のゴミとして出すことはできず、「産業廃棄物収集運搬業許可」を受けている業者へ回収と処理を依頼することになります。(ケーブルは不燃ゴミや粗大ゴミとして処分できる場合があります)
そこでまず検討したいのが「電材の買取専門店」か「スクラップ買取業者」です。特に分電盤などの大型のもので、今後も通常通り使える新しい電材であれば、買取値がつく可能性があります。鉄・銅・電線・アルミ・ステンレス・真鍮・砲金といった金属くずが出るような電材については、スクラップ買取業者へ持って行くといいでしょう。少しでもお金に変えられるかもしれません。
電材の買取専門店とスクラップ買取業者は、ご自宅近くにあるかどうかネットで検索をしてみましょう。ご自宅近くで見つけられない時は、郵送で買取してくれるような業者を利用するのがおすすめです。
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まとめ
今回は電材と電設の違いについて解説しました!
今後も電材や工具のコラムを更新していきますので、楽しみにお待ち下さい!
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