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ペアコイルとは?種類や規格・使い方についても徹底解説します。
ペアコイルとは何なのか?種類や規格といった製品のバリエーションのことをはじめ、使い方や加工のやり方についてもまとめました。
エアコン資材で知りたい情報がある際にはぜひ参考にしてください。
ペアコイルとは、別名「冷媒管」や「冷媒用被覆銅管」「ペアチューブ」とも呼ばれる配管材のことです。エアコンの取り付けの際に使われる資材で、エアコンには通常使用する配管が2種類あり、片方はドレンホース、もう片方はこのペアコイルです。
ドレンホースはエアコン本体で冷やされたエアーが結露となり、それを排水として外に排出するための役割があります。一方でペアコイルは室内機と室外機を繋ぐことで、冷房は室内の熱を外に排出し、暖房は外の空気に含まれる熱を部屋の中に取り込む役割を担っています。
ペアコイルとはその名の通り2本の銅管がペアになっているのが特徴です。断面図を見てみると太さが異なる銅管が並んでいるのがわかります。細い方は室外機から屋内に液体(熱交換器で液化した冷媒)を運ぶ役割があり、太い方は屋内から屋外に空気(熱交換器で気化したガス)を運ぶ役割を持つ構造で成り立っています。
銅管のまわりを覆っている厚みのある被覆材は断熱材で、発泡ポリエチレンや発泡ポリウレタンなどの素材が採用されています。この断熱材で銅管を覆うことで、冷媒が配管を通る際に外部の温度と影響せず、効率的な冷暖房を促します。そのほか、厚みのある断熱材を採用することで結露を防ぎ、配管自体を物理的なダメージから守る役割も果たすなど、エアコンの効率を向上してエネルギーの無駄を減らすことに役立っています。
そんなペアコイルですが、いくつかの種類や規格が存在します。この項目ではペアコイルとは何なのかについて解説しましたが、次の項目ではラインナップを確認しておきましょう。
ペアコイルの種類や規格、色についてご紹介。
ペアコイルとは銅管の太さに応じて呼び径(呼び方)が12種類あります。
ペアコイルとは太さが異なる2種類のコイル(銅管)が並んでいるため、2分3分と呼ばれるものは細い方が6.35mm、太い方は9.52mmになります。
ペアコイルの外側を覆う被覆材(断熱材)には約4つの色展開があります。
これらは配管の美観を保つため設置場所に応じて選ばれているだけでなく、色分けすることで作業者がどの配管がどの用途に使われているかを一目で判断するためにも役立っています。
ペアコイルの使い方や加工のやり方についてご紹介。ケガを防止するため、軍手を装着して作業に取り掛かってください。取り付けをするペアコイルのサイズを確認し、正しいサイズのものを用意しておきます。
ペアコイルの被覆材を切断する際は、配管に対して垂直にカッターナイフなどで切断します。このときに最も注意すべきことは、銅管を傷つけないことです。続いて銅管の切断ですが、専用のパイプカッターを使って、こちらも配管に対して直角にパイプカッターをゆっくり締め込みながら回転を行い、銅管が変形しないよう切断します。(まわす回数が多かったり、早く切断を行うと配管が潰れてしまうので気をつけてください)
銅管に傷や凹み、曲がりがないかどうか、異物が付着していないかどうかを確認して異常な部分があれば切除しておきましょう。金ノコやグラインダーといった道具による切断は、内部に切粉が残るため不向きです。また、刃が古くなるとバリが出やすくなるので、パイプカッターの刃は定期的に新しいものへ交換を行ってください。
最後に、パイプカッターで切った銅管の端は、バリが出るので「バリ取り」を行います。銅管と被覆材が接触している部分の被覆材側に、はみ出したようなバリが残ります。この部分をリーマーやスクレーパーといった専用の工具を使用して、バリを取り除いてください。
ペアコイルは手で曲げることが可能です。最小曲げ半径は銅管外径の6倍以上が目安。へん平、座屈に注意しながら、ゆっくり曲げましょう。へん平や座屈を防ぐには、スプリングベンダーやポリ芯を使うとうまくいきます。
パイプベンダーを使用して曲げる方法もあり、この場合は最小曲げ半径は銅管外径の4倍以上が基準です。銅管にシワができないよう注意しながら作業を進めて下さい。
フレア加工とは、配管パイプの中にある銅管の端をラッパ状に広げる加工のことを指します。エアコンの室内機と室外機をつなぐ配管パイプを正確に接続するためには必須の工程です。フレア加工が上手くいっていなければ、配管のつなぎ目から冷媒ガスが漏れ出てしまうため、細心の注意を払って作業を進める必要があります。
ペアコイルの必要な長さを決め、チューブカッターで水平にカットを行い、バリ取りを済ませましょう。この手順は上記でご紹介した方法です。
フレア加工をする前に、ナットを通しておきます。ここではフレアツールといって、フレア加工を行うための工具を使います。フレアツールにはいくつか穴が用意されているので、そこへ銅管のサイズに合った穴を見つけ出して挟みましょう。クランプハンドルで固定をしたら、ラチェットハンドルを回すことでプレスが銅管の先端に入り込んで拡張され、フレア加工が行われます。レバーを回し切るとカチッと音がしてクラッチが切れます。これでフレア加工の完了です。
ペアコイルに関するよくある疑問や知っておくべきことについても解説します。
ペアコイルとは別で、シングルコイルも存在します。これらの違いはその名の通り、ペアコイルは2本の銅管がペアになっているのに対し、シングルコイルは単一の銅管に断熱材が被覆されています。シングルコイルの場合は小規模なエアコンや特定の配管が必要な場合に使用され、配管がシンプルで取り扱いが比較的容易です。ただし複数の配管が必要な場合には、手間がかかることが懸念されています。
ペアコイルは再利用できるのかどうかについて。物を見ると一見できそうに見えるかもしれませんが、一定期間を過ぎた時の劣化による破損は早く、冷媒ガスの漏れが起きやすくなる可能性が高くなります。再利用はメーカーや業者からはあまり推奨されていないため、控えておくことをおすすめします。冷媒ガスは人体と自然環境にも悪影響を及ぼすとされていることから、極力漏れは防ぎたいところです。
今回は、ペアコイルとは何なのか?種類や規格といった製品のバリエーションのことをはじめ、使い方や加工のやり方についてまとめました。
今後も様々なコラムを更新していきますので、楽しみにお待ち下さい!
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