【初心者】ペンチとニッパーの違いとは?徹底解説!
ペンチとニッパーの違いとは?それぞれの工具の種類についても解説します。
ペンチとニッパーが似ていて違いがわからない。プライヤーとは?など、初心者向けの握りモノ情報をまとめてご紹介します。
また、それらの工具はコンビニでも買えるのか?100均は?など、主なお店の情報も記載しているので、現場作業の際や思い立ったDIY時にも活用してください!
ペンチとニッパーの違いとは?
ペンチとニッパーは「握りモノ」と呼ばれるカテゴリーに属する工具です。これらの工具は一見するとよく似ていますが、機能と用途が違います。
ペンチの特徴
ペンチは針金や銅線といった金属の線材を挟むことで、曲げたり引っ張ったりする際に使う工具です。工具の先に挟む要素があり、根元には切る要素が備わっているので針金や銅線を切断することも可能。ニッパーとは違い、切断部分は非常に短いのが特徴です。種類によっては刃の中心部に「ギンナン」と呼ばれる丸い穴が開いたものがあり、その穴に丸みのある線材や太い線材を挟めばよりしっかり掴むことができます。
ニッパーの特徴
ニッパーはペンチとは違い、銅線や鉄線といった金属の線材を切断することに特化した工具です。刃先がV字になっていることから、ハサミの要領で金属板もカットできます。種類によっては「脱皮穴」と呼ばれる穴が開けられたものがあり、その穴に電線やケーブルを挟むことで、被覆を剥くこともできます。
ペンチの種類一覧
ペンチにはいくつか種類があります。名前や用途をご紹介。
標準ペンチ(スタンダードペンチ)
標準ペンチとは最もスタンダードなペンチのことを指します。針金や銅線など金属の線材はもちろん、電気ケーブルや電線といった太いものも、大型の標準ペンチで作業可能。DIY用など、ご家庭の作業用にペンチを用意する際は、こちらがあれば十分です。
ラジオペンチ
標準ペンチとは違い、先端が細くなっているのがラジオペンチです。ラジオの組み立てが由来になっていることも関係し、より細かな作業に向いています。電気作業をはじめ、アクセサリー作りの金具を掴む際にも使用します。
圧着ペンチ
圧着ペンチは別名「電工ペンチ」とも呼ばれ、線材と線材をカシメる(圧着する)ために使用します。電線を金具で留めることがありますが、この作業のことをカシメると言い、他のペンチに比べると圧がよくかかるようにできているのが特徴です。
丸ペンチ・平ペンチ(丸やっとこ・平やっとこ)
丸ペンチは円錐のようなイメージで、先に向かうほど細くなっており、細かなものを掴むことに長けています。丸ペンチ(丸やっとこ)は断面図が円になっているのに対し、平ペンチ(平やっとこ)は断面図が半円で、掴む面がフラットという違いあり。丸ペンチに関しては、円状の断面を生かすため、アクセサリーや雑貨などを製作する際に線材を巻きつけて型を作るなどの活用法があります。
ニッパーの種類一覧
ニッパーの種類について、名前や用途をご紹介。
ニッパーには刃のカット方法がストレート刃とラウンド刃になったタイプが存在し、ストレート刃は断面が垂直に入り、ラウンド刃は斜めに入る違いがあります。切断面を平らにして切ることができるストレート刃はプラモデル作りなどに、切れ味が鋭いラウンド刃タイプは、針金などの硬い物を切断する際に適しているでしょう。
標準ニッパー(スタンダードニッパー)
最もスタンダードなニッパーのことを標準ニッパーや、スタンダードニッパーと呼びます。細かな作業用のものから太い線材をカットするものまで、幅広い製品展開です。
ミニチュアニッパー
ミニチュアニッパーはサイズが100〜125mmと標準ニッパーに比べると小さく、精密機器の作業に使用します。
プラスチックニッパー
プラスチックニッパーは刃先が鋭利で、切断面にバリや白化が生じにくいのが特徴。軟質樹脂の切断に使います。
斜ニッパー
斜ニッパーは、刃の角度が40°傾いているのが特徴。配線の電線の被覆を剥く時に使用し、脱皮穴がついたものもあります。
ペンチ・ニッパーとよく比較されるプライヤーとは?
プライヤーとは主に掴む・挟む・切る目的で使用する工具のことを指します。英語では「〇〇プライヤー(Pliers)」と表記されることから、外国ではペンチやニッパーはプライヤーの仲間とされています。
一方で日本ではペンチ・ニッパー・プライヤーはそれぞれ別物としており、プライヤーは「掴む」ことをより得意としているのが特徴。ペンチに比べると掴む部分の面積が広いものが多く、無骨なつくりです。水道やガス工事、自動車や機械メンテナンスの作業などで使用されます。
初めてのペンチ・ニッパーの揃え方や注意点
初めてのペンチやニッパーの買い揃え方や注意点についてご紹介。
必要な道具から揃える
ペンチやニッパーは先が細くなったものから太くなったものまで、種類がピンからキリまであります。道具を買う際は、実際に使うものから揃えることをおすすめします。たくさんセットになっているものを買う方法もありますが、いざ使い始めると、実際に使いたい仕様のものがその中にはないなんてこともあり得るので注意が必要。セットで購入する場合は、必要な要素が3本揃ったものなどが使いやすく人気です。
よく使った工具は手入れをしておく
ペンチやニッパーを使ったら、汚れや水分が付着したまま放置しないことが大切です。使用後は、切りくずを取り除き、数回に1度はメンテナンス油を注油しガタを防止しましょう。防錆や切れ味の持続に繋がり、丈夫で長く使っていくことができます。
ペンチやニッパーを収納する方法・持ち運び方
ペンチやニッパーは先が尖っているものなどがあり、意外と収納や持ち運びが難しいことで知られています。数本であればプラスチックの細長いケースを用意し、そこへ入れる。本数が多ければ、工具箱に入れて他の工具類と一緒に入れることで、収納と持ち運びが可能になります。柔らかい布製のポーチなどに入れると、刃先が布を貫いてしまう恐れがあるので、硬質素材を選ぶようにしましょう!
ペンチ・ニッパーはどこで売ってる?コンビニで買うことは可能?
ペンチやニッパーはどこで売っているのか、買える場所についてご紹介。
主なお店
ペンチやニッパーは実店舗であれば工具専門店、ホームセンター、カー用品店などで購入できます。お近くに工具専門の中古店があれば、そういった店舗を活用してみるのもいいでしょう。また、長さなど必要な要素がはっきりわかっているようであれば、amazonのような通販サイトを利用するのもおすすめです。
ペンチ・ニッパーはコンビニで買える?
ペンチやニッパーはコンビニではほぼ取扱いがありません。急に工具が必要になった場合は、上記でご紹介したお店や、100均を活用するのも手です。
工具は100均でも買える
工具は100均でも買えます。もちろん種類は限られていますが、用途によってはコスパがよくおすすめ。ご家庭でちょっとDIYをしたい時、プラモを作りたい時、職場で急にペンチやニッパーが必要になった時にも覚えておくといざという時に役立ちます。
ペンチ・ニッパーを展開するおすすめメーカー5選
KNIPEX(クニペックス)
KNIPEX(クニペックス)はドイツ発の世界的なプライヤー専業メーカーです。他社とは異なる形状・機能が備わっており、それでいてしっくりくる使い心地から、ファンが多いことで知られています。工具の種類は豊富で、特に200mm以上の高い切断能力を発揮するニッパーがおすすめです。
FUJIYA(フジ矢)
FUJIYA(フジ矢)は1923年創業、大阪府に本社をおく老舗工具メーカーです。ペンチを選ぶ際はもちろん、ニッパーにも定評あり。現場作業用の「電工名人強力ニッパ」シリーズがカットしやすいと人気です。
VICTOR(ビクター)
1944年創業、東大阪市発の作業工具メーカーです。握りものに特化した製品展開で、滑りにくく握りやすいペンチが人気。電気関係の専門店中心の取扱い傾向があるため、近所で見つけられない場合はネット通販サイトの利用がおすすめです。
KEIBA(ケイバ)
KEIBA(ケイバ)は株式会社マルト長谷川工作所の工具シリーズです。ペンチ・ニッパーともに展開が豊富ですが、中でもラジオペンチが使いやすいと言われています。直径の短いものから先曲がり仕様まで揃っており、他のメーカーに比べると全体的に安く手に入るのも魅力。
TSUNODA(ツノダ)
新潟発、作業工具を主力として製造しているメーカーがTSUNODA(ツノダ)です。さまざまな刃型の工具を展開しており、圧着ペンチのような電気工事に使う工具を揃える際におすすめのメーカーです。
まとめ
今回は、ペンチとニッパーの違いとそれぞれの工具の種類について紹介しました。
ペンチとニッパーは、よく似ている工具ですがそれぞれ機能と用途が違います。
ペンチとニッパーには様々な種類があるので、必要なものから揃えるようにしましょう。
今回紹介したメーカーを参考に、ペンチとニッパーを選んでみてくださいね。
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