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天然芝を手入れする方法についてまとめました。
天然芝は手入れをしないで放置していると、伸びすぎて芝刈り機で刈り取れなくなったり、水はけが悪くなり枯れてしまうこともあります。
この記事では必要な道具の揃え方をはじめ、手入れが大変な方向けのおすすめ品種もご紹介。
業者に頼らず自分で簡単に整えて綺麗な庭づくりを楽しみましょう!
天然芝は生きている植物を元にして作る芝生です。手入れしないで放置していると、芝生と間から生えてきた雑草が勢いよく成長しすぎて、芝刈り機で刈ることが困難になります。他にも風通しが悪くジメジメした状態が続くと、病気にかかったり虫による食害が始まり、あっという間に食害され弱り果てて裸地化します。
せっかく植えたはずの天然芝が全滅してしまう前に手入れを行い、綺麗な芝生を維持していきましょう!
天然芝の手入れに必要な道具を5つご紹介。
これらが天然芝の手入れに最低限必要な道具です。道具は実店舗であればホームセンターはもちろん、ネット通販サイトでも手に入ります。いずれも日常的に使いやすいものを選ぶことを意識することが大切で、軽くて使い勝手が楽そうなものや、価格も手頃なものを揃えておくと手入れがしやすくなります。
芝刈り機には「手動式」と「電動式」があり、手動の場合は縞模様のクリップ痕が残ることがあります。一方で電動芝刈り機はクリップ痕が残りにくい特徴があります。芝生面積が10坪未満であれば手動式を、10坪以上の大きさであれば電動式を選んでおくと作業が楽になるので、選ぶ時の参考にしてください。
他にも道具があると便利だと感じることも出てくると思いますが、2~3年目以降から徐々に買い足していくといいでしょう。
天然芝を手入れする方法について解説します。まずは芝の種類を見分けた上で、手入れに取り掛かりましょう。
芝生には「日本芝」と「西洋芝」の2種類があります。これらの見分け方は、日本芝は西洋芝に比べると葉の幅があり、色は薄めです。西洋芝は葉の幅が細く、色は濃い緑色です。触ると柔らかく手触りが良いのも特徴として挙げられます。
季節ごとに変わる色でも種類が判断できます。日本芝は冬は茶褐色で暖かい季節には緑色に色づきますが、西洋芝は季節に関係なく青緑色です。西洋芝は寒さに強いことから、東北や北海道では西洋芝の方が手に入りやすい傾向にあります。
日本芝と西洋芝では水やりの方法に違いがあります。日本芝は乾燥に強い性質があり、基本的に冬の水やりは必要ありません。暖かい季節だけでじゅうぶんです。一方で西洋芝は乾燥に弱い性質があるため、冬でも乾燥してきたら水やりを行いましょう。
刈る季節やタイミングとしては5〜10月の間は毎月1回ずつ。特に暑くなる7・8月は、できれば月に2回芝刈りを定期的に行うことで、天然芝を綺麗に保つことができます。日当たりがよく育ちが早ければ、もう少し刈る回数が多くなることもあるでしょう。
張替えや新しく張りたい時は、これから春を迎える3月頃がおすすめ。冬場に張ると霜が下りたり夏場は暑さで枯れる可能性があるため、できれば春を迎える頃まで待ちましょう。
天然芝を手入れする前に、まずは掃除をしましょう。熊手(レーキ)を使い落ち葉やゴミを掻き出します。雑草があればこの時点で抜いておくのがおすすめ。カットするだけだと、またすぐに生えてきてしまいます。
芝刈り機を使って芝刈りを行いましょう。長さは5〜6cm以上伸びてからです。芝刈りの際は、短くカットしすぎないようにします。芝生は根から成長する植物ではなく、茎部分である生長点から上の部分が成長するようになっています。生長点よりも下の部分を刈ることを「軸刈り」と呼び、急に葉が短くなると光合成ができなくなって栄養が行き渡らず枯れてしまうことがあるので、注意が必要です。
芝に対して3分の1程度の長さを目安にカットしていくと枯れることがなく安心です。それ以上の長さをカットしたい時は、芝の状態や成長を守るためにも、日にちを少しおいて複数回に分けて刈るようにしましょう。
刈る時は、刈りムラを防ぐために多方向から刈ります。まずは縦に向けて刈ったら、今度は横に向けて刈っていきます。芝刈り機で一方向に進んだら反転して戻りましょう。刈った場所の横を刈る時は、芝刈り機を少し重ねて通ると刈りムラが発生しづらく綺麗に仕上がります。四隅など、芝刈り機ではうまくカットできない部分は刈り込みバサミを使います。カットを終えたら、レーキを使ってカットした芝を掃除してください。
芝生の目土(めつち)とは、水はけに優れたキメの細かい土のことを指します。芝が枯れてしまっている場所に薄く目土を撒くことで、デコボコを整えることができたり、芝の生育が促されたりとメンテナンス効果があります。
天然芝を枯らさないよう綺麗に保つコツについてご紹介。
天然芝は植物と同じで乾燥しすぎると枯れるだけでなく、水をやりすぎると湿気から生育環境が悪くなります。春と秋の水やりの頻度は3~4日、夏は毎日と目安はあるものの、その都度芝生の様子をチェックをした上で水やりをすべきか判断しましょう。
雨が続いているようであれば水やりは控え、近年では春や秋頃でも暑い時期が増えてきているので、乾いてきたと思ったら2~3日目でも水やりを行うといいでしょう。
芝生に紛れて藻や苔が生えたら、水はけが悪くなってきているサインです。芝生が密集しすぎることが原因で、芝生の生育に適さない環境に陥っている可能性があります。そんな時に役立つのが「エアレーション」で、土壌を改善してくれます。
エアレーションを行うには専用の道具があり、「コアリング」という古い芝の層ごと穴をあける道具を使います。芝生が密集しているところにコアリングを使えば、密集が和らぎ、水はけの改善に役立ちます。エアレーション作業は芝刈りを行った後、朝か夕方の涼しい時間帯にやりましょう。雨が降った次の日に行うと土が柔らかくなり作業がしやすくなります。
芝に元気がないと感じたら肥料をあげるのもおすすめです。葉の色が黄色っぽい、ツヤがないと感じ始めた時が肥料をあげるタイミングで、芝生専用の肥料をあげるといいでしょう。肥料は固形タイプと液体タイプがありますが、いずれもあげる量が決まっています。肥料のパッケージに詳しく記載があるので、適切な量を守ってあげてください。固形肥料をあげた後はしっかりと水やりを行い、肥料濃度が高くなりすぎないようにしましょう。
芝生を敷いた綺麗な庭を保ちたいのに手入れが大変で追いつかないようであれば、手入れが簡単な品種に変えるのもひとつの手です。おすすめの品種は次の項目でご紹介しているので、参考にしてください!
手入れが大変で人工芝に変えるか迷っている方もいるはずです。そんな時は今植えている品種よりも、手入れが楽な品種を選ぶ方法もあります。
最もおすすめするのは日本芝の「TM9」という品種で、こちらはトヨタ自動車が開発した芝生です。日本で古くから利用されている在来種の高麗芝を改良したもので、従来種より伸びにくく、芝刈りが年に1~2回で済みます。それでいて見た目は緻密できめ細やかに育つので、綺麗な芝生に仕上がります。
他の品種に比べるとやや割高ではあるものの、手入れが大変だという方は、こちらの品種を検討してみてはいかがでしょう。取扱い店舗はホームセンターや園芸店などさまざまですが、見当たらない場合はネット通販サイトをチェックしましょう。楽天市場の「プロジェクト鹿児島」で購入可能です。
もちろん、年に1~2回の手入れすら難しくなってきているようであれば、最終的には人工芝に変えることを視野に入れるのもいいでしょう。
今回は天然芝を手入れする方法についてまとめました!
今後も工具に関するコラムを投稿予定ですので、楽しみにお待ち下さい。
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