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コラム
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インパクトレンチやスパナなど、ボルトやネジを締めたり緩めたりする工具を使用する上で重要なポイントとなってくるのがトルクです。このトルクとは簡単にいえば工具を使用する際にボルト・ネジにどれだけ力を込めることができるかを示す回転数のことです。
きつく締められたネジを緩めるときに使用する工具によって緩めやすい場合と緩めにくい場合とがあります。あるいはネジを締める際に自然に緩んだりしないようネジ・ボルトをきつく締める必要があるケースもありますが、その際に簡単に固く締めることができるかどうかも工具によって違いが出てきます。緩めやすく締めやすい工具ほどトルクが高いということになるのです。
そのため、簡単に考えればトルクが高い工具ほど性能がよい、ということになるのですが、必ずしもそうと言えない面もあります。使用する用途によって適切なトルクに違いが出てくるからです。例えば簡単に緩めることができるボルトにトルクが高すぎる工具を使ってしまうとオーバースペックに陥る可能性があります。プラスチックの家具のネジ・ボルトを強く締めすぎてしまうと壊してしまう恐れさえも出てきます。だからこそ、ボルト・ネジを締める作業に使用する工具に関してはトルクに関する知識や適切なトルク数の把握が必要になってくるわけです。
インパクトレンチに関してはまず自分がどんな目的で使用するのか、そしてその目的に適したトルク数がどの程度なのかをあらかじめ把握したうえで適切なものを選択することになります。あらゆる用途において適切に使用できるオールマイティーなインパクトレンチはありませんから、複数の目的で使用する場合にはそれぞれに合ったものを別々に選ぶ、といったケースも出てくるでしょう。
このトルクの目安に関しては使用者がどれぐらい作業の際に力をこめるかによっても異なってくるので厳密な数字を出すのは難しいのですが、ある程度の目安があります。まずもっとも力をかけなくても簡単にできる作業。
一般的なネジを締める・緩める作業については「20Nmから30Nm」程度がもっとも適していると言われています。このレベルのトルクを持ったインパクトレンチなら戦力に自信がない方でもとくに苦戦することなくネジを外す・緩めることができるでしょう。少々固め、または太めのネジでもとくに問題なく外すことができます。
インパクトレンチを使用する作業においてもっともトルク数を必要とするもののひとつに車のタイヤ交換が挙げられます。この場合にはかなり高いトルク数が必要となり、一般的な目安としては普通車が90~110Nm、軽自動車で70~90Nm程度とされています。
その際問題になるのは必要とされるトルクのパワーよりもやや高めの能力を備えたインパクトレンチを使用することです。例えば100Nnのパワーを必要としているホイールナットを外す際にトルク数が100Nmのインパクトレンチでは少々パワー不足です。この数値のインパクトレンチはあくまで発揮できるパワーの最大値が100Nmですから、ガッチリと締められたボルトを緩めるのには力が不足しているのです。これはボルトを締める場合にも同様です。ホイールナットのように安全性を重視して緩むことがないようしっかり締める必要がある状況ではトルクが強い工具で締めておかないと途中で緩んでしまうおそれがあるのです。
トルク数をチェックする場合にはこうした作業の内容に合わせて適した目安をチェックすることも重要になってきます。先述したように、あまり強く締め付ける必要がない作業にトルク数が高いものを選んでしまうとかえって破損等のリスクを抱えてしまいますし、このホイールナットのように強く締め付ける必要がある作業にトルク数が十分ではないものを選んでしまうと安全性に問題を抱えてしまいかねないのです。
なお、先述した例の100Nmのホイールナットの場合、最低でも倍の200Nm程度のトルク数を備えたインパクトレンチを選ぶ必要があると言われています。そうなると自動車の種類やサイズ、さらにどんな作業に使用するかによっても目安に大きな差が出てくることになります。先程あげた目安はあくまで一般的なものであり、必ずしもすべての目的において該当するわけではないことを忘れないようにしましょう。
ネジに対して使用するかボルトに対して使用するかによっても違いが出てきます。当然後者のほうが強いトルクを必要とするため、同じインパクトレンチで両者の作業を行うのは向いていないのです。この点はインパクトレンチとインパクトドライバーとの違いとも関わってくる重要なポイントです。基本的にボルトを強く締める作業に適しているトルク数のインパクトレンチでネジ締めをしようとすると力が強すぎて材料を破損させてしまうおそれがあるので要注意です。
そんな場合には自分で力加減を調節して使用するのはもちろん、パワーを調節する機能を備えた工具を使用するのもひとつの選択肢です。明らかに作業内容に対してオーバースペックなトルク数を備えたインパクトレンチを使用する場合にはこうした力加減を工夫することで問題なく使用することができる場合もあるわけです。
そうなるとトルク数の目安を知るうえでのポイントとして、「固く締める場合にはその作業に求められているトルク数よりもやや強めの工具を選ぶこと、そしてそれほどトルクの力を必要としない作業に使用する場合には力加減を調節しながら使用していくこと」といった使い方が挙げられます。ジャストのトルク数ではなく、若干力に余裕がある、使用者が加減しながら使えるレベルのトルク数を選ぶことでより適切な使い方をしやすくなるわけです。
そしてトルクに関してはもうひとつ、インパクトレンチのサイズや重量とのバランスも挙げておく必要があるでしょう。インパクトレンチのメリットとして電動式なので手動で作業するよりも力を込めることなくしっかりネジ・ボルトを締める・緩めることができるわけですが、そのトルク後からは工具のサイズや重量とも関わってます。簡単に言えばトルク数が高いインパクトレンチほど大きくて重く、そして扱いづらいわけです。作業の際に力加減が必要になる場合、重くて大きすぎるインパクトレンチでは繊細な作業が難しくなるかもしれません。
とくにインパクトレンチの使用に慣れていないときに重すぎるインパクトレンチを使うとうまく加減ができずにあっという間に材料を破損させてしまう、なんてことも起こりえます。
トルク数が高いインパクトレンチを選ぶ際には自分の腕力を考慮したうえでできるだけ軽量のものを選ぶといった配慮も忘れないようにしましょう。自動車のタイヤ交換のようにある程度作業に時間がかかる作業の場合、疲労の影響で力加減を調節するのが難しくなってくるケースもあるので要注意です。手軽で簡単だけでなく、安全性も考慮したうえでのトルク数の選択や使用が求められます。
このようにインパクトレンチ選びにおけるトルク数は作業にあった数値のものを選ぶのはもちろん、使い勝手の良さや汎用性の高さ、正確な作業ができるかどうかといったポイントも踏まえた上で最適なものを選ぶことが求められます。そのためなかなか難しい面もあるわけですが、とりあえず材料を壊してしまうほどの過剰なパワーをもたらすことなく手軽に使えるかを意識して選んでいくとよいでしょう。
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