COLUMN
コラム
COLUMN
コラム
チェーンブロックとは?種類や用途・三脚を活用した使い方についても紹介します。
チェーンブロックとは何なのか、重量や能力に合ったモデルが選べるよう種類の紹介と、使い方についても解説します。
これから購入を予定していたり、持っているものの使用方法がわからない場合には参考にしてください。最後にはおすすめモデルも3種類ご紹介しています。
チェーンブロックとは、鎖に重い物を吊るして持ち上げたり、移動させたりする道具のことを指します。仕組みはテコの原理がベースにあり、歯車とレバーを組み合わせてチェーンを滑車に通すことによって、少ない力で大きな力を生み出すことができるようになっています。
チェーンブロックとはコンパクトな道具ということもあり、クレーンなど大型の機械が入り込めない場所でも、高い位置にあるものを持ち上げることができます。その他にも、手動式のものを選んでおくと電気が通っていない場所でも使えるため、災害現場での救助活動など重要なシーンでも活躍するでしょう。また、吊り上げだけでなく引き抜き作業などにも使用できることから、ガーデニングにおける抜根の道具としても使用可能です。
元々は建築作業や重たい荷物を扱う工場や倉庫といった現場を中心に使われていましたが、近年では用途の幅広さが見直され、DIY目的で使用する人も増えつつあります。
そんなチェーンブロックですが、ネットで商品を検索して出てきたものをざっと見てみると、種類の多さからどれを選べばいいのか迷ってしまうはずです。価格はピンからキリまであり、よく見ると形状も個々で少しずつ異なります。
ここまではチェーンブロックとは何かについてご紹介してきましたが、次の項目では、チェーンブロックの種類と用途について解説します。どれを選べばいいか迷う場合は、購入前の下調べ用として参考にしてください。
チェーンブロックの種類と用途について解説します。どのようにして製品を選べばいいのかをここで確認しておきましょう。
チェーンブロックとは、大きく分けて3つの種類が存在します。
手動式
手動式のチェーンブロックは、人力でハンドチェーンを引いて吊り上げ作業を進めていきます。電源がない場所で使用できるメリットがあり、他のタイプと比べると軽量で持ち運びしやすく、DIY用にはこちらがおすすめです。
その一方で手動でチェーンを引くため、重い荷物を持ち上げる場合は作業者に大きな負担がかかります。長時間作業や高頻度の使用には不向きです。
電動式
電動式のチェーンブロックは、モーターの動力で吊り上げ作業を行います。リモコンのスイッチ操作で昇降ができることから、重いものをよりラクに持ち上げることができるのが特徴です。
その代わり電源が使用できる環境が必須です。延長コードなどを介して作業場所へ電気を引いてくるか、発電機を使用する方法もあります。
エア式
エア式のチェーンブロックとは、圧縮空気を動力源としています。電動式や手動式と比較すると軽量でコンパクトである上、高速な巻き上げと降ろしが可能であることから、作業現場で重宝されています。電気火花が発生しないため、粉塵が多い環境や引火性の高い場所でも安心して使用できるでしょう。
ただし、初期投資として圧縮空気を供給するためのコンプレッサーが必要になるほか、作動時に多少の騒音が発生する懸念があります。
チェーンブロックとは、懸垂式かトロリー式かで使い方の特徴が異なります。それぞれの違いを把握して、環境に合ったものを選ぶようにしましょう。
懸垂式
懸垂式はチェーンブロック本体のみで構成されているものを指し、基本的に上下方向の移動のみが可能です。構造がシンプル且つコンパクトで、価格も比較的安価です。
その代わり横方向への移動ができないため、作業範囲が限られます。固定された一点からの吊り上げ作業と、狭い範囲での作業に向いています。
トロリー式
トロリー式は、懸垂式のチェーンブロックに、横移動用のトロリーと呼ばれる装置が取り付けられたタイプです。こちらを選ぶと作業範囲が広がるでしょう。トロリーの種類ごとに移動方法が異なります。
懸念点は、懸垂式に比べて重量があることと、構造が複雑で価格がやや高価であることです。広範囲且つ多様な吊り上げ作業や、精密な位置決めが必要な作業など、柔軟に対応させたい場合はこちらのタイプがおすすめです。
チェーンブロックとは、製品ごとに定格荷重が決められています。小さいもので100kg未満、大きなものになると約50tまで耐えるものも存在します。チェーンが太いほど重いものを吊り上げることができ、フックの強度も定格荷重に大きく関わります。
製品の詳細をチェックして、持ち上げたいものが定格荷重を超えていないかどうかを確認した上で製品を選ぶようにしましょう。定格荷重を超えた作業を行うと、チェーンブロックが破損し、作業者をはじめとする周囲の人々も巻き込む重大な事故に繋がる恐れがあるため注意してください。
チェーンブロックを選ぶ際は、揚程(ようてい)も考慮しなければなりません。揚程とは、チェーンブロックで持ち上げることができる最大の高さ、 チェーンブロックの上部フックから下部フックが到達できる最も高い位置までの距離を指します。
約1.8m〜15mほどのものが発売されており、3mあたりが人気です。使用状況に合った長さのものを選ぶようにしましょう。
フック間の最小距離とは、チェーンブロックの上部フックから、最上限まで巻き上げた下部フックまでの距離のことです。工場の天井など高い位置から吊るす場合はあまり気になりませんが、三脚や門型クレーンで吊るす際は、この距離が長いと作業範囲が制限されることがあります。
例えば、高さ3mの三脚に揚程2mのチェーンブロックを取り付ける場合、フック間最小距離が1mより小さければ、下部フックが三脚にぶつかることなく作業できます。つまり、フック間最小距離は吊り上げ高さを確保できる範囲内で、できるだけ短いものが理想です。
フック間最小距離が長いチェーンブロックを使用すると、意図した高さまで荷物を吊り上げることができない場合があるため、事前に確認が必要です。
日本の製品やサービスの品質、安全性が保たれているかどうかを示す「JIS規格品」であるかどうか。過剰な負荷がかかった場合に、故障を防ぐ安全機構を搭載しているかどうかを示す「過負荷防止」機能がついているかどうかなど、どのような付加機能がついているかを確認しておきましょう。
有名な日本メーカーの製品の商品詳細を確認すると、安全性の高い付加機能がついたモデルが見つけやすい傾向にあります。
チェーンブロックの使い方について解説します。基本的な流れをここで掴んでおいてください。
チェーンブロックの使用に特別な資格は必須ではありませんが、特に1トン以上の荷物を扱う場合などは、玉掛け技能講習を受講しておくことを強くおすすめします。作業内容によっては、「クレーン運転士免許」や「高所作業車運転技能講習」などの資格が必要になる場合があります。技能講習を受講すると、安全且つ詳しい使い方がわかるため安心です。
まずは手袋・保護メガネ・安全靴といった、保護具を装着してください。作業中は周囲に人がいないか、常に注意を払いましょう。緊急事態が発生した場合に備えて、周囲に助けを求められる状態で作業を行ってください。
チェーンブロックとは、十分な強度のある場所に設置するところから作業を始めることが大切です。三脚を使う場合は、足の長さを調整してしっかり安定させます。足元が滑らないよう滑り止め対策として、ロープなどで固定して倒れないようにします。
三脚が設置できたら、チェーンブロックを設置しましょう。上フックをしっかりと固定し、下フックが荷物の真上にくるように調整します。そのまま下フックに吊り上げる対象物を接続してください。
対象物を吊り上げます。ハンドチェーンをゆっくりと引くと、ロードチェーンが巻き上がり、対象物が持ち上がりはじめます。そのまま対象物が持ち上がったら成功です。対象物を降ろす場合は、ハンドチェーンをゆっくりと逆に回転させましょう。安全のため、必ずブレーキで荷物の位置を固定しながら作業を行ってください。
チェーンブロックはどこで買えるのかについて。実店舗であれば、主にホームセンターや工具専門店などで購入可能です。中古の工具専門店がお近くにある場合は、そういった店舗を覘いてみるのもいいでしょう。
ネット通販サイトを利用する場合は、amazonや楽天などのECサイトをはじめ、ホームセンターや工具専門店の通販サイトでも購入可能です。
ホームセンターの店舗によっては、工具類のレンタルサービスを行っていることがあります。お近くの店舗でチェーンブロックをレンタルできることもあるので、何を貸し出しているか確認してみましょう。レンタル費用は、1日につき1,000円〜3,000円程度が相場です。
チェーンブロックを展開するおすすめメーカーの製品を3種類ご紹介します。
チェーンブロックを展開するメーカーの中でも、特に人気が高いのが、象印チェンブロックの製品です。こちらは小型軽量な手動式のチェーンブロックで、工場や倉庫などでの軽作業はもちろん、個人用としても好まれています。高強度熱処理チェーンを採用しており、耐久性に優れています。
KITO(キトー)はホイスト機器やその周辺機器を展開していることで知られる、東京に本社をおく日本のメーカーです。さまざまなチェーンブロックを発売していることで定評があり、こちらの500kgの定格荷重を持つモデルは特に人気があります。過負荷防止装置やチェーンが外れるのを防ぐ機構が備わっているため、安全に作業を行うことができます。
コバヤシデンソー株式会社のKIKAIYAチェーンブロックです。小型で扱いやすい電動のチェーンブロックで、ボタン一つで簡単に昇降操作ができます。電動ということもあり、手動に比べると作業疲れを軽減することができるでしょう。主に工場や倉庫内での軽作業を目的としたモデルで、DIY初心者からプロの作業まで幅広い場面で活躍します。
今回はチェーンブロックについて解説しました!
今後も工具に関するコラムを更新していきますので、楽しみにお待ち下さい!
エコツールからのお知らせ
「昔使っていた工具の処分どうしよう…」
「倉庫の場所を圧迫している工具どうしよう…」
そのようなお悩みはありませんか?
エコツールはそのようなお悩みも解決!
エコツールなら年代・メーカー問わず買取が可能。
工具の大量お持込みも大歓迎です!
まずは実際にいくらで売れるかを、LINEを使ってチェック!
写真と簡単な情報を送るだけでOK!
査定金額に納得できたら、いざ買取へ
【全国対応/宅配買取】
日本全国から買取申込が可能!
ダンボールに入るサイズであれば、宅配買取が便利!
詳しくはコチラから!
【愛知県内全域/出張買取】
愛知県内であればどこでもOK!
もちろん出張費等はかかりません!
たくさん買取に出したい方、持っていくのが大変な大型電動工具などがある方は、出張買取がオススメです!
【店頭買取】
愛知県内に7店舗展開中!
トラックも止められる駐車場も完備しています!
すぐに買取へ出したい方は、店頭買取がオススメ!
▼エコツール店舗情報
▶エコツール 岡崎インター店
▶エコツール 笠寺店
▶エコツール 豊田インター店
▶エコツール 知立店
▶エコツール 岡崎岩津店
▶エコツール半田店
▶エコツール小牧インター店
工具の買取はエコツールで決まり!
ご利用お待ちしています!
CATEGORY
カテゴリ一覧