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コラム

2024/11/23

工具の豆知識

【初心者解説】ビス止めとネジ止めの違いとは?

【初心者解説】ビス止めとネジ止めの違いとは?

ビス止めとネジ止めの違いとは?比較されやすい他のパーツについてもご紹介します。
ビス止めとネジ止めの違いがわからないという方向けに、用途や使い方の異なる点などを詳しく解説します。
また、パーツには他にもまだまだ種類が存在します。ボルトや釘など似たようなパーツのことについても触れているので、作業時にどれを使っていいのかわかりにくいと感じることがあれば、この機会に判断できるようにしておきましょう。

ビス止めとネジ止めの違いとは?

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物づくりや作業において、ビス止め(ビス留め)とネジ止め(ネジ留め)両方の表現方法を見かける機会があり、これらの違いがわからないという方は多いのではないでしょうか。

ネジは日本語の漢字で「螺子」と書き、ビスとはフランス語で「VIS」と書きます。ちなみに英語ではスクリューと呼ばれ、「SCREW」と書きます。これらは同義語であり、世界的に見ると同じものであるはずです。ところが日本ではネジとビスを、使用する素材や取り付け方の違いで分けています。

そこで今回は、日本でいうところのビス止めとネジ止めの違いについて、特徴を比較して解説しましょう。

ビス止めの特徴

ビスは部材同士をくっつける時に使用されるもので、直径がおよそ1〜8mmほどと、ネジの中でも小さなものを指します。ドライバーやドリルを使用して部材へ打ち込む点はビスとネジのどちらも同じということもあり、これらに明確な線引きはありません。しかし一般的にビスと呼ばれるものは、木材やプラスチックといった、比較的柔らかい素材に使われるのが特徴です。

先端が尖っているもののことをビスと呼ぶ傾向にありますが、実際には尖っていたり尖っていなかったりと、様々な形状のものが展開されています。

ネジ止めの特徴

ネジもビス同様に部材同士をくっつける時に使用されるものです。ドライバーなどを使ってネジ穴に回し込むのが特徴で、ネジ止めには雌ネジの存在が必要不可欠です。ネジは強い力で締付け作業を行うことができるので、主に金属材料に使われます。タッピングネジを使う場合に関しては、雌ネジを立てる必要がないため、ビスのように直接ネジのみで使うことができます。

ビス止めとネジ止めの違いまとめ

ビス止めとネジ止めの違いを判断する上で比較しやすいのは、「使用される素材」と「取り付け方法」です。先述した通り、木材やプラスチックといった柔らかい素材にはビスを。金属材料にはネジを使用します。

そしてビス止めは直接部材へ打ち込むことができ、ネジ止めでは専用の穴や雌ネジが必要不可欠という点で、違いを判断しましょう。実際にパーツを選ぶ際には、持っているものとほぼ同じものを探す、もしくはサイズ感や素材を元に探すことになります。

次の項目では、ビスやネジを選ぶ時のポイントについてご紹介するので、これからパーツを探す予定であれば参考にしてください。

ビスやネジを選ぶ時のポイント

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ビスやネジを選ぶ時のポイントについて解説します。

対象物の素材

『ビス止めとネジ止めの違いとは?』の項目でもご紹介した通り、まずは対象物の素材でビスかネジかを判断します。木材やプラスチックであればビスを、金属素材であればネジを使用しましょう。

頭の形

頭の形(ドライバーを差し込む部分)を選びます。ナベといって丸みがあり、鍋を逆さまにしたような形状のものや、皿と呼ばれる平面タイプのものもあります。平面のものは、素材から出っ張らせたくない時、締結するものと同じ高さに仕上げたい時に使用します。通常の皿では狭い場所や細かい場所で使えないようであれば、頭の径が小さい小形皿と呼ばれるものを使うといいでしょう。

六角形になったものもあり、この場合はナットを使って締め付けます。大型機器や建設現場で使用されます。六角の穴があいたものに関しては、六角スパナを使用。機械の小型化や、狭い場所で作業する際に活躍します。

長さ

ビスやネジ止めに使用するパーツの長さは、材料の厚みより長めのものを選ぶ必要があります。短すぎると固定されなかったり、長すぎると突き抜ける可能性があります。

何となくでは選ばず、必ず対象物の厚みを測った上で選びましょう。最適な基準は、素材の厚さの2倍~3倍以内、または素材の厚さに+20mm以上が目安です。ねじ込みが浅いと緩んでしまう可能性があるため、対象物の厚さの1.5倍〜2倍程度のねじ込み深さを確保しましょう。

太さ

重い物体を固定する場合は、十分な長さに加え、十分な太さを持つネジやビスを選ぶ必要があります。強度を持たせたい時は、本数を増やすことで強度を補うこともできます。素材に対して太さを選択することも可能で、硬い素材には太めのものを。軽い素材や薄い素材には細めのネジやビスが適しています。

パーツの素材

ビスやネジそのものの素材も確認しておきましょう。ビスやネジには、鉄・ステンレス・真鍮・アルミ・チタン・樹脂などがあります。例えば鉄であれば安価で強度も備えており、錆やすい水回りなどにはステンレスを選ぶといいでしょう。

真鍮・ステンレス・チタン・アルミは磁石にくっつかないので、電動工具のドライバービットに磁気のあるものを使いたい場合は、組み合わせに注意してください。(※例外として、一部のステンレスとチタン合金はわずかにくっつく場合があります)

同等のビスやネジを探したい時は

既にビスやネジを持っており、それとできるだけ同じものが必要である場合は、上記のことをチェックしながら探しましょう。ネジの専門店など、より専門性のある店であれば、スタッフに相談して商品を探してもらうのも手です。

ボルト・釘などビス・ネジと比較されやすい他のパーツ一覧

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ビスやネジと比較されやすい似たパーツには、ボルトや釘など他にもいろいろあります。それらの違いについてご紹介しましょう。

ボルト

ボルトは側面に溝がついた大きなネジの一種です。ナットと組み合わせて使用するのが特徴で、締め付ける力ではなく、部材同士にかかる反対方向の圧力を支える役目を果たします。強力な接合を行う際は、部材同士の摩擦を起こす高力ボルトを使います。

ビスやボルトがネジの一種と呼べるのに対し、釘は別物です。叩いて打ち込むものを「釘」と呼びます。形状が異なる釘が約20種類以上あり、用途に合わせて選ぶことで十分な固定力を発揮します。

アンカー

アンカーとは、コンクリートや石膏ボードに何かを取り付けたり固定する時に使うパーツです。通常のネジや釘では重みに耐えることができず、穴がグラグラになり抜けてしまうところを、アンカーを使うことで強度を出すことが可能。通常、アンカーを差した上からネジや釘を打って使います。

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タッピング

タッピングとは、ネジのみでねじ立てができるものを指します。本来ネジはタップやナットと一緒に使用しますが、それらを使うことなく下穴だけで固定できます。ネジの先端が尖っており、締め付け時の工具には電動ドライバーが適しています。木材からアルミ合金板、樹脂板(プラスチック板)まで、比較的柔らかい素材を中心に締結する際に用いられます。

リベット

リベットは、頭部とねじ山のない胴部でできています。穴を開けた対象物に差し込んだあと専用工具でかしめることで、反対側の端部を塑性変形させて固定します。対象物は板状のものに使われる傾向がありますが、中には曲面を持つ部材や棒状の部材に使用されることも。素材はポリカーボネートやナイロンといったプラスチック材をはじめ、鉄やステンレスなどさまざまです。近年では工具が不要なハンドリベットも開発されています。

ビス・ネジはどこで買える?

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ビス・ネジはどこで買えるのかについて。主にご自宅近くのホームセンターやDIYショップ、金物店などで購入可能です。より専門的な店舗をお探しであれば、ネジ専門店に行くのもいいでしょう。

手軽な購入先として、100均でもビスやネジを買うことができます。100均のものは基本的に、大きさが異なるものがセットで売られているのが一般的です。

ネット通販サイトであれば、amazonや楽天といったECサイトか、ネジ専門店の通販サイトの利用もおすすめです。ネットであればじっくり商品を選ぶことができるだけでなく、マイナーな商品も揃えられる可能性があります。商品がすぐに必要というわけでなければ、ネットの利用も考えてみてください。

まとめ

今回はビス止めとネジ止めの違いについて解説しました!
今後も工具に関するコラムを更新していきますので、楽しみにお待ち下さい!

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