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真空ポンプとは何に使うものなのか?仕組みについても簡単に解説します。
真空ポンプとは何なのかよくわからない。エアコンのメンテナンスに必要。そんな状況にある方向けに、この記事では製品の選び方や使い方をまとめてご紹介します。
もちろんエアコン以外にも用途があるので、気になっていることがあればこの機会に確認しておいてください!
真空ポンプとは、容器内を大気圧より低い状態(真空)にするために使われるポンプのことです。容器内に空気や非凝縮ガスなどの気体が入っている状態であれば、それらを容器外に排出することで、大気圧以下の圧力にする。あるいは、その状態を維持する機械を「真空ポンプ」と呼びます。
真空ポンプとは、半導体の製造・科学・製薬産業・真空包装とあらゆる場面で使われており、私たちが生活をおくる中では欠かせない役割を担っています。中でも最も身近なもので真空ポンプを使う場面といえば、エアコンです。エアコンを設置する際には「真空引き」という作業が必要です。
真空引きとはエアコンの室内機と室外機を繋ぐ配管内を真空状態に導く作業のことで、冷媒ガスを解放する前に行います。配管内が真空状態に近づくと水分が蒸発して、余計なものが冷媒配管から排出。すると配管内の冷媒ガスがスムーズに動くようになり、効率よく熱交換ができるようになります。真空引きをしなければ、残った空気中の水分やゴミが冷媒の配管を傷つけてしまい、結果エアコンの寿命が短くなります。
この作業はエアコンの機能上重要な工程であり、取り付け時はもちろん移設時にも必須です。ほかにも、真空状態を利用して配管内の水分を取り除くためにもよく使用されるなど、エアコンに真空ポンプは欠かせない道具です。
真空ポンプとは3つの仕組みで構成されています。ひとつは「吸気口」で気体の吸入を行い、「排気口」から真空ポンプ内部に入れられた気体が排出されます。これらの吸い上げや排出の動作は「ポンプ」で行われます。
基本的な流れを簡単に解説すると、真空にしたい容器内の気体を吸入し、圧縮して高圧側に排出を行う。吸入、圧縮、排気を繰り返す機械です。
ここまでは、真空ポンプとは何に使うものなのか、仕組みについても簡単にご紹介しました。次の項目ではご家庭で使う真空ポンプの選び方について解説します。購入を検討しているようであれば、製品選びの参考にしてください。
真空ポンプの選び方について解説します。
真空ポンプには単相100Vで動く「AC電源式」タイプと、「充電式」タイプのものがあります。「AC電源式」タイプのものはご家庭のコンセントに繋いで使用できる手軽さがありますが、使いたい場所にコンセントの差し口が必要です。一方で「充電式」タイプのものはコードレスで使えるので、場所を選びません。その代わりパワーが限られているので、大型エアコンには対応していません。(排気速度が50L/minまでのエアコンが対象)
排気速度も確認しておきましょう。排気速度とは、1分間に排気できる空気量です。この数値が高いほどパワーがあるため、短時間で作業を終えることが可能。排気速度が高いものほど大型のエアコンにも対応できます。
エアコンの大きさごとの排気速度
真空到達度とは、完全な真空である状態にどれだけ早く近づけるかを表した値で、単位にはミクロンが使われます。真空到達度の数値が小さいほど真空ポンプの性能が高いということになるため、真空到達度は真空ポンプの能力を表す基準にもなります。一般的には375ミクロン以下で、高性能な機種になると7.5ミクロン以下になる製品も。
真空ポンプには一般的な「シングルステージ式」と「2ステージ式」の2種類があります。2ステージ式はローターへの負荷を抑えた運転に対応しており、より高い真空度を得ることができます。高性能なモデルを選びたい場合は、2ステージ式の製品を選んでおくといいでしょう。
モーターの仕様には、2ポールモーターと4ポールモーター2種類のタイプがあります。4ポールモーターは低回転で高トルクを発生させることができることから、静かで熱を持ちにくいという利点があります。2ポールモーターに関しては、小型軽量化であるメリットが挙げられます。
ご家庭用のエアコンでは2ポールモーターで十分ですが、大型のパッケージエアコン用などに真空ポンプをお探しであれば、4ポールモーターの製品を選ぶようにしましょう。
上記では真空ポンプとは電気で稼働するものを比較してご紹介しましたが、手動式の真空ポンプ(簡易型)も存在します。手動式のものは コンパクトな製品が多いことから、電源が届かない場所や、狭い作業場所などで使われます。電気式のものが一般的ではありますが、こういった製品があることも知っておくと、今後役立つ場面が出てくるかもしれません。
エアコンでの真空ポンプの使い方(真空引きの方法)をご紹介します。この作業には真空ポンプの他にも、真空度計(真空ゲージやゲージマニホールド)と呼ばれる測定器が必要です。
この作業では、エアコンの室内機と室外機を設置して接続した後で行います。まずは真空ポンプを室外機に繋ぎましょう。 真空引きを開始したら15分ほど待ちます。
真空ゲージが-0.1になったところで、真空ポンプを止めます。そのまま3分程度待ちましょう。この待ち時間は、配管の接続部から冷媒ガスが漏れていないかどうかを確認するための時間です。ガスが漏れているようであれば、真空ゲージの値が減っていくのでチェックしてください。
真空ゲージの値が減っていないことを確認したら、真空ポンプを外して作業完了です。この後は、バルブを開けて配管内にガスを充填する作業に進んでください。
製品によりわずかに使用方法が異なる場合があるため、ここではおよその流れを掴んでください。わからない点があれば、製品を購入した際に付属していた説明書を確認しましょう。説明書が見当たらなければ、製品型番をネットで検索すると、デジタル説明書が見れることがあります。
真空ポンプを使う時によくある疑問と解決策をご紹介します。ここでは主にオイルの取扱いにまつわる内容をご紹介しているので、製品が手元にある方は今後の取扱いにおいて参考にしてください。
真空ポンプは潤滑・気密・冷却をスムーズに行うために、専用のオイルが必要です。このオイル交換のタイミングについて、2〜3ヵ月に1回は必ず交換するようにしましょう。汚れたオイルをそのままにしておくと、故障の原因になります。特に白濁している場合は水分を多く含んでいる状態のため、錆の発生を防ぐためにも入れ替えてください。
排気口から煙かミストのようなものが出てきた。こちらについては、新品ポンプを使用して、はじめから出ているようであれば問題ありません。油煙キャッチ用フィルター(オイルミストトラップ)を排気口に取り付けるといいでしょう。
何回か真空ポンプを使用しているにも関わらず急に煙が出始めた場合に関しては、配管部のリークやオイルミストトラップエレメントの目詰まり、ポンプ内部品の摩耗や劣化が考えられます。部品の交換を行うなどの対処が必要なので、製品のメーカーに相談してみましょう。
真空ポンプの油は専用のものではなく、他のものでも代用できるのかどうかについて。製品の種類や性質にもよりますが、基本的には代用できないものと考えてください。専用のオイルはホームセンターやネット通販サイトなどで気軽に手に入り、起動時に負担をかけない低粘度タイプのものなどが500ml約1,000円ほどで売られています。
真空ポンプに油を入れすぎると、排気口よりオイルが吹き出します。内部の排気弁が破損している場合にも同様の状態になるため、破損している場合はメーカーに問い合わせましょう。
オイル漏れする原因はいくつか考えられます。汚れた油を使っている(2~3ヵ月に一度の交換を行っていない)、ポンプ内に異物が入っている、高い吸入圧力で連続運転をしている場合にオイルが漏れることがあります。正しい使い方を今一度見直しましょう。
真空ポンプとは何かについて解説してきましたが、最後におすすめメーカーの情報と、レンタルのサービスのことについてもご紹介します。
購入する場合はどこで売っているのかというと、ホームセンター、もしくはネット通販サイトであれば確実に購入できます。人気のおすすめメーカーはmakita(マキタ)・イチネンTASCO・アサダなど。ご家庭で使用する場合は、オイル逆流防止弁付きのシングルステージモデルが人気です。
レンタルに関しては電動工具のレンタルサービスをネットで探すか、もしくはお近くのホームセンターでレンタルサービスを承っていることもあります。一台につき一泊1,500~5,000円ほどでレンタルできるので、滅多に使わない場合は、そういったサービスを利用するのもおすすめです。
今回は、真空ポンプとは何に使うものなのか?仕組みについても簡単に解説しました。
真空ポンプとは、容器内を大気圧より低い状態(真空)にするために使われるポンプのことで、エアコンを設置する際の「真空引き」という作業で使われます。
このコラムで紹介した真空ポンプの選び方や使い方を参考に、真空ポンプを使いこなしてみてください。
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