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DIYで塗装を行う順番や塗料の選び方についてまとめました。
DIYで塗装をやってみたいけれど、塗料を木材にいきなり塗っていいのかわからない。綺麗に塗るにはどうすればいい?など、木材に塗料を初めて塗る方向けの情報をご紹介します。
種類が多く悩みがちな塗料の選び方、100均で買える道具についても触れているので、手順をマスターして作業に取り掛かりましょう!
木材を使ったDIYをしていると、塗装にもチャレンジしたくなる時がやってくるはずです。塗料を使うと好きな色合いに仕上げられるのはもちろん、種類によっては防水や防カビ効果に期待できたりと、塗ることで強度が増す塗料もあります。
DIYで塗装を施すにあたって、まずは必要なものから準備していきましょう。
DIYに必要なもの
この記事では主に「木材」に塗装を施す目的で必要なものを揃えていきます。基本的に塗装に必要になるものは「紙やすり」「塗料」「塗料を入れるための容器」「刷毛かローラー」ですが、周囲に塗料がついてしまわないよう保護する目的で、マスキングテープやゴミ袋・マスカーなどが必要になります。
紙やすりに関しては、番号が小さいほど目が荒く、番号が大きくなるほど目が細かくなります。粗目・中目・細目と3つの目の粗さのものを用意しておくと、便利且つ仕上がりが綺麗です。
これらはどこで買えるのかというと、いずれもホームセンターやネット通販サイトなどで揃うものばかりですが、100均を利用するのも手です。この記事では、最後の項目で塗料の選び方や100均で買える塗装の道具について触れているので、そちらも併せてチェックしてみてください。
道具や材料は、塗装を行う順番について内容を追っていく中で、本当に必要だと思うものを書き出して揃える方法がおすすめです。それでは次の項目からは、実際に塗装を行う順番について解説していきます。
DIYで木材に塗装を行う順番について解説。
塗装を行うにあたって、周囲に塗料がつかないよう保護をしていきます。床やデスク上、棚などに、ゴミ袋やマスカーなどを敷いて貼り付けておきましょう。
塗装したい木材の表面にやすりがけを行います。やすりを使いやすい大きさに手でカットし、木材の表面全体を研磨していきましょう。(※ハサミでカットすると、ハサミの切れ味が悪くなる可能性があります)やすりがけを行う目的は、木材表面に棘が残っていると怪我をする恐れがあるためそういったものを落としたり、やすりがけを行うことで塗料の密着度が上がるメリットから行います。
やすりは、目が荒い小さな番号のものから使いはじめ、目の細かい大きな番号のもので仕上げます。棘があるなど傷みが大きい場合は目が荒いもので削り落とし、目の細かいもので整えるといいでしょう。広い面積にやすりがけを行う際は、あて材として木の切れ端などにやすりを巻き付けて使うと、均等な力で研磨ができて綺麗に仕上げられます。
やすりがけで出た木くずは、水を含ませて十分に絞った布巾でしっかり拭き取ってから塗装に進みます。この時点ではみ出したくない箇所があれば、マスキングテープを貼ってカバーをしておいてください。
まずは1度塗りとして、木材全体に薄く塗料を塗ります。刷毛の毛先を触って抜け毛がないことを確認したら、適量の塗料を含ませて木目に沿って塗っていきます。木材の中心で継ぎ足すような塗り方は控え、ストロークを長くすることを意識して塗っていくと、ムラのない綺麗な仕上がりに期待できるでしょう。ここで塗料をたっぷり含みすぎると塗りムラができるため注意してください。塗る面積が広い場合は、ローラーを使う方法もあります。
1度塗りができたらよく乾かし、ここでも軽くやすりがけをします。中目から細目くらい、240・280番くらいのやすりを使うといいでしょう。ここで行うやすりがけは、1回目のやすりがけで残った細かな棘を削り取り、滑らかに仕上げるために行います。1回目同様、削り終えたら、固く絞った布巾でしっかり木くずを拭き取ってください。
1度塗りと同じように2度目の塗装を行います。適量の塗料を含ませた刷毛で木目に沿って塗ったら、よく乾かしてください。必要であれば最後にニスを塗って完成です。
DIYで塗装を行うにあたって、よくある疑問を元に解決策をご紹介します。
塗装はどこでやるべきなのかについて。よく換気ができる室内、もしくは外で作業を行う手もあります。外で作業を行う場合は天気予報を事前にチェックして、必ず天気がいい日を選びましょう。
塗料の乾かし方について、詳細な乾燥時間などについては製品に記載されている情報を確認しましょう。一般的には水性塗料が約2時間、油性塗料であれば最大で5時間。軽く手で擦って、表面に跡が付かない状態であれば塗り重ねることは可能ですが、しっかり乾かしておきたいところです。いずれの塗料も夏場の方が早く乾きます。風通しのいい場所を選んで乾燥させてください。
組み立て前と組み立て後、どのタイミングで塗装すべきなのか。順番にははっきりとした決まりはありませんが、それぞれにメリットやデメリットが存在します。
先に塗装を行うと隅々まで塗装できるメリットがあるものの、木工用接着剤がつきにくく、塗料を含んだことで組み立てる際にわずかに厚みが変わります。
組み立てた状態で塗装を行うと、わずかに厚みが変わっても影響がないメリットがあるものの、角など木材同士が接合している部分の塗装が難しい傾向にあります。
一般的に棚やテーブルなど大きめの家具は、塗り残しやムラが出ないよう塗装してから組み立てる傾向にあります。塗装時の参考にしてください。
DIYで木材に使える塗料には「合成樹脂塗料」「ステイン」「ワックス」と大きく3つのカテゴリーに分けられます。それぞれ特徴が異なるので、理想の仕上がりになるよう合った塗料を見つけましょう。
合成樹脂塗料とは、素材の下地を覆って着色する塗料です。どんな木目があったとしても色で覆ってしまう、いわゆる「ペンキ」と呼ばれる塗料がこれに該当し、塗料の色をはっきりと見せたい場合におすすめです。
ステインは、木材に浸透し染色することで、木目を濃くはっきりと表現します。ウォールナットやオークといった、木材ならではのカラーを楽しみたいようであれば、ステイン系の塗料がおすすめ。膜を張らないため表面の保護はできないものの、防腐剤が配合されているものなど、木の内側から保護してくれる塗料も発売されています。
ワックスは、蜜蝋を主成分としており、木材の内部に浸透して染色するものです。木の表面にロウや油分の成分が薄く留まって保護する役割があり、無塗装のような、さらっとした仕上がりです。木の材質をそのまま生かした自然な仕上がりを求める場合におすすめです。木材の表面にあらかじめ傷をつけたり、荒いやすりで仕上げたところに塗ると、アンティーク風にも仕上げられます。
3つの基本的な塗料とはまた別で、木材に施すことができるいくつかの塗料が存在します。DIYをする上で知っておくと、仕上がりに差がつきます。
今回の塗装を行う順番では下地に触れていませんが、シーラー・プライマーなど、塗料を塗る前に施す下地があります。ヤニやアク止めの効果があり、塗装を密着させる効果に期待できます。
ニスは、耐久性のある合成樹脂で下地を覆い保護する塗料です。耐候性に優れているため、水をはじく仕様に仕上げたい時にも使うといいでしょう。ツヤが出るものが多いですが、マット仕上げのニスも発売されています。油性の塗料の上から水性のニスを上塗りすることはできないため、水性と油性の相性を考えて、塗料とニスを選ぶ必要があります。
塗装の道具はダイソーやセリア、キャンドゥなどの100均でも買うことが可能です。刷毛やペイント用のトレイ、マスキングテープなどの道具類をはじめ、実は塗料の品揃えも年々増えてきました。白・黒・赤といったはっきりとしたカラーの塗料はもちろん、ミルキーカラーの塗料なども展開されています。いずれも水性塗料の展開が中心なので、室内で使う小物などに塗装する場合に向いています。
まずはコストを抑えながら試し塗りをしたり、DIYの入門道具を揃える際にもおすすめ。100均では新商品も度々発売されているので、気になるようであればマメにチェックしてみてはいかがでしょう。
今回は、DIYで塗装を行う順番や塗料の選び方について紹介しました。
このコラムで紹介した木材に塗料を塗る方法を参考に、塗装にチャレンジしてみてくださいね!
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