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飛行機への工具の持ち込み情報についてまとめました。
海外へ行く際に飛行機へ工具を持ち込みできるかどうか知りたい。そんな方向けに必要な情報をご紹介します。持ち込み禁止のものを持って行ってしまうと、手荷物検査で破棄しなければならないため事前調査は必須です。
工具はもちろん、大工道具や塗料などその他よく持って行きがちな道具類の持ち込みの有無についても触れています。
これから飛行機に乗る予定がある場合は参考にしてください!
こちらのコラムは2024年4月時点の情報です。
飛行機に乗る時に工具を持って行きたい。でも工具を持ち込むことは可能なのだろうか?そんな疑問があり、準備する手が止まることもあるはずです。
結論から言うと持ち込みは可能ですが、さまざまな制限が設けられています。詳しい情報をご紹介していきましょう。
まずはじめに、ここで言う「工具」とは主にハンドツールのことを指し、ドライバー・レンチ・ニッパーなどが該当します。電動工具の扱いについては、後の項目で解説しているためそちらもご覧ください。
飛行機「機内」への工具の持ち込みは禁止されています。これはJALやANAなどの国内線から国際線の各飛行機会社に共通していることで、航空法及び関係規則に基づいて決まっています。
飛行機「預け手荷物」への工具の持ち込みは可能です。事前に預け手荷物のバッグの中に入れておくか、入れ忘れているようであれば必ず手荷物と一緒に、手荷物カウンターで預けるようにしましょう。
工具は機内では凶器となり得るものに該当します。今回は工具の持ち込みについてご紹介していますが、他にも火を使うものなど、工具同様に飛行機機内へ持ち込めないものが多数存在します。はっきりと持ち込み不可と記載があるもの以外にも、材質・強度・形状等によりその場で凶器となり得ると判断されたものに関しては、持ち込めません。工具以外に持ち込みできるかどうかわからないものがあれば、事前に航空会社へ直接問い合わせておくことをおすすめします。
工具は工具でも「電動工具」の飛行機への持ち込みはどうなるのか?この場合、ハンドツールとは異なり細かく条件が定められています。バッテリー内蔵式か、バッテリーが取り外せるタイプ(予備電池)かどうか。そしてバッテリーの容量でも飛行機への持ち込みの有無が決まります。
この項目では基本的な電動工具の持ち込み条件をご紹介しますが、国内線の利用時に限ります。国際線や渡航先の国の航空会社によっては、条件がやや異なる場合があるため注意が必要。利用する航空会社の情報を確認したり、気になることがあれば問い合わせておくことをおすすめします。
バッテリーは容量で持ち込みできるかどうかが決まります。バッテリーに貼ってあるラベルに、容量(Wh)が記載されているので確認してみましょう。ワット時(Wh)は定格電圧(V)×定格容量(Ah)の計算で求めることができるので、まずはワット数で飛行機に持ち込めるかどうかを判断します。
バッテリー内蔵式(安易にバッテリーを取り外すことのできないもの)の電動工具は、基本的に「機内」「預け手荷物」どちらでも持ち込むことができます。ただしそれでも工具の種類によっては保安検査場で危険物として没収されてしまう可能性があるため、よほどのことがない限りは預け手荷物に入れておくことをおすすめします。
バッテリーが取り外せるタイプ(予備電池)の電動工具も、基本的には「機内」「預け手荷物」どちらでも持ち込むことができます。ただし本体とバッテリーを同時に機内へ持ち込むことはできないので、バッテリーのみを抜き出して機内持ち込みへ。本体は預け手荷物にする必要があります。
バッテリーの個数制限についてですが、容量100Wh以下のものは個数に制限がないため、1人で複数機内持ち込みができます。バッテリーカバーはできるだけつけておきたいところです。
容量100Whを超える大容量バッテリーは、2個制限の対象の関係で飛行機へ2個までしか持ち込みが出来ません。これは電動工具に限ったことではなく、電動工具以外でも電子機器に100Wh以上のバッテリーが備わっている場合は、持ち込み制限の対象になるため注意が必要。特にモバイルバッテリーなどのデバイス用は見落としがちなので、行きはもちろん帰りも荷物を見直しておきましょう。
160Whを超えるバッテリーに関しては、「機内」「預け手荷物」どちらも飛行機そのものへの持ち込みができません。ひとつの手段として貨物危険物申請書の作成を行い、指定の梱包様式に基づき貨物扱いで発送する方法があります。
工具(ハンドツール)は凶器となり得ることから、機内へ持ち込むことができないことについて上記でご紹介しました。しかし工具以外にも、まだまだ機内へ持ち込めないものがあります。
カテゴリーは「凶器となり得るもの」以外に「危険物となり得るもの」もあるため、工具ばかりに気を取られていると、一緒に持って行きがちな他のものが制限に引っ掛かる可能性があります。特に作業を行う上で工具と併用して出番の多いものが、飛行機ではNGとされることもあるので注意が必要。念のために工具と一緒にチェックをしておきましょう。
大工道具類(ハンマーなど)・ナイフ類(はさみやカッター含む刃物全般)・棒状のもの(鉄棒や鉄パイプなど)・先端が著しく尖っているもの・園芸道具(斧やシャベルなど)
※これらの道具でもサイズによっては機内持ち込み可能なものもあるため、詳細は国土交通省の飛行機の機内持ち込み・お預け手荷物にまつわる情報を確認してください
ノギス・製図用コンパス・デバイダー・安全ピン
着火具(ガスやオイルのライター用燃料など)・液体類(ペンキや塗料、接着剤など)・カセットコンロやガスバーナーのガスボンベ・電池式やガス式の半田ごてやグルーガン・オイル充填式携帯カイロ
スプレー缶(引火性ガス・毒性ガスを使用してい・圧縮ガス以外の危険性がないもの)・キャンプ用カセットコンロやガスバーナー・コンセント式の半田ごてやグルーガン(モバイルバッテリー等から給電するもの含む)
※危険物に該当するものは幅が広いため、詳細は国土交通省の飛行機の機内持ち込み・お預け手荷物にまつわる情報を確認してください
海外で購入した工具は帰国の際に日本へ持ち込めるのかどうかについて解説します。
ほとんどの国際航空会社が、国際航空運送協会(IATA)の規定を基準としていることから、上記『飛行機への電動工具の持ち込みについて』でご紹介した持ち込み情報が採用されています。
そのためハンドツール系の工具であれば、預け手荷物へ入れることで持って帰ることができる可能性があります。
電動工具の扱いに関しても『飛行機への電動工具の持ち込みについて』でご紹介した内容と同様です。バッテリーを「機内」「預け手荷物」どちらへ入れるか判断しなければならない点と、やはり160Whを超える大容量バッテリーは「機内」「預け手荷物」どちらの場合でも飛行機へ持ち込むことはできないので、買わないようにしましょう。
また、コードレスフレーミングネイラのような電動釘打ち機や、バッテリー駆動のコンプレッサーなどのワイヤレス釘打ち機などは、「銃砲刀剣類所持等取締法」の「鉄砲」に該当し規制対象となる可能性があるため、注意が必要です。(※銃刀法対象外製品を除く)
どうしても欲しい工具がある場合は、日本国内にいる状態でネット通販サイトで購入できないかどうかを確認してみましょう。amazonなどのECサイトはもちろん、実店舗もある「ワールドインポートツールズ」やネット専用ショップ「原工具」などのサイトも品揃え抜群でおすすめです。
海外サイトから個人輸入する方法もありますが、関税や消費税がかかり高額になりがちなので、日本で輸入代行販売(海外製品を販売するお店)から購入した方が安く済む場合がほとんどです。個人輸入する場合は銃刀法違反に抵触する商品かどうかを見分けなければならないこともあり、知識が無ければ日本国内のショップで海外製を買った方が安心です。
手荷物検査で引っ掛かった荷物はその場で「放棄品箱」に入れて破棄するか、国内発であれば航空会社各社に手荷物カウンターが設けてあるため、そちらで保管することもできます。輸送禁止品に関しては500円程度の保管料で約一週間ほど預けることが可能なので、処分を避けたい場合はそういったサービスを利用するのもいいでしょう。
とはいえ飛行機へ乗る際は、国土交通省の飛行機の機内持ち込み・お預け手荷物にまつわる情報を事前によく確認しておく。記載がなく判断できないものは、事前に航空会社へ問い合わせておくのに越したことはありません。
今回は、飛行機への工具の持ち込み情報について紹介しました!
飛行機への工具の持ち込みについては、「機内」の持ち込みは禁止ですが、「預け手荷物」は可能です。
電動工具の持ち込みは、持っていきたい電動工具を事前に確認しておきましょう。
もし手荷物検査で引っかかってしまった場合は、保管料を支払って預けるサービスを利用するのがオススメです!
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