タイヤ交換で必要になるインパクトレンチの使い方を解説
タイヤのゴムが劣化した、空気圧が抜けているなどの理由でタイヤ交換したいと思っていませんか?自分で交換したいと思うのであれば、インパクトレンチがあると素早くナットを外したり閉めたりできるので、作業効率がアップします。インパクトレンチの使い方をマスターすれば、自分でタイヤ交換もできるようになります。
インパクトレンチの使い方の流れ
インパクトレンチは大きく分けてコンプレッサー式と電動式があります。電動式はコンセントのある場所でないと利用できません。一方コンプレッサー式は電源が周囲になくても使用できるので、使い勝手に優れています。しかし両者の基本的な使い方に変わりはありません。
インパクトレンチを使用する際には、まず簡単に点検しましょう。レンチが割れているなどの損傷はないか、取付ボルトやエアープラグが緩んでいないかなどを確認してください。さらにソケットが摩耗していないかもチェックしましょう。
インパクトレンチには専用のソケットと取り付けてください。中には手回しのものを代用すればいいのではないかと思う人もいるでしょう。しかし使い方的には間違っています。ソケットレンチ用のソケットを取り付けると、想定外の強い衝撃がかかります。場合によっては、ソケットが破損する恐れもありますので専用のソケットを必ず使用してください。ソケットを取り付ける際にはワンタッチ式ではなく、ピンを穴にしっかり貫通させましょう。そしてOリングで固定することで、作業中外れないようにしてください。コンプレッサー式の場合、タンクに空気を貯めないといけません。タンクに空気を貯める前にソケットは取り付けましょう。そうすれば、間違ってレバーを操作してケガするリスクは少ないからです。同じく電動式の場合でも、コンセントにつなげる前にソケットを取り付けておいた方が安心です。
使い方はそれほど難しくはありません。レバーを引けばソケットが回転するようになっています。ナットを置くまでしっかり差し込んでからレバーを引きましょう。この差し込みが不十分だと、場合によってはナットの破損につながる可能性があります。レバーを回す際には、何段階に分けたほうがいいです。徐々に回していって、正しくナットが締まっているか確認してください。
インパクトレンチの使い方における注意点
インパクトレンチは最初のうちは戸惑うこともあるかもしれませんが、何度か使用すると慣れるでしょう。使い方はそこまで難しくはありませんが、いくつか注意すべきポイントがあります。
まずインパクトレンチの使い方の基本として、締め過ぎないように心がける点は押さえておきましょう。ボルトやナットで閉めるときに強く締め過ぎてしまうとボルトやナットが破損する恐れがあるからです。すると例えばタイヤ交換でインパクトレンチを使った場合、走行中にナットが壊れて外れてしまう恐れもあります。数回に分けて締めるのは、ナットが壊れないようにするためもあります。数回に分けることで、ナットにかかるトルクの力を抑制できるからです。
タイヤ交換をする際には、締め付け時のトルクが決められています。インパクトレンチを使用すれば、ナットを緩めたり締めたりすることは可能です。しかしどの程度のトルクで締め付けているのかまではわかりません。そこで用意したいのが、トルクレンチです。トルクレンチを使用すれば、トルクを調整しながら締め付け直せます。タイヤ交換で理想的なインパクトレンチの使い方は、まずインパクトレンチでやや緩めに締め付けます。そして最後の調整として、トルクレンチを使用するといいでしょう。
インパクトレンチはナットを取り外すときにも使用できます。しかし場合によっては、ナットを取り出せない場合もありますので注意が必要です。これはナットに何らかの汚れが付着している、もしくはナットそのものがさび付いていることが原因です。どんなに高いトルクをかけても、取り外せないときは取り外せません。もしインパクトレンチを使ってもうまくナットが取り外せないようであれば、ソケットレンチも準備してください。そして力をかけながら、ナットを取り外しましょう。ナットが外せないときのために、タイヤ交換の作業をする際にはソケットレンチを準備しましょう。
コンプレッサー式のインパクトレンチを使用する際には、騒音で周りに迷惑のかかる可能性がありますので注意が必要です。コンプレッサー式の場合、エアーをタンクに貯める必要があります。この時、結構大きな音が出ますので注意してください。またインパクトレンチを使用するときに大きな音の出る機種も少なくありません。夜間とかに使用すると、周辺住民からクレームの入る可能性があります。もし使用するのであれば、日中に使用するように心がけましょう。もし心配であれば、インパクトレンチを使用する前に近隣には「このような工具を使用して少し大きな音が出るかもしれない」とあらかじめ伝えておいて、了解を取り付けると安心して使用できます。
インパクトレンチの選び方について
インパクトレンチをこれから本格的に使ってみたいと思うのであれば、まずどれを選ぶかがポイントです。まずコンプレッサー式か電動式かが一つ分かれ目です。コンプレッサー式は小型でパワーがあります。業務用で業者の購入するのが一般的です。一般家庭で使用するのであれば、電動式で十分かもしれません。電動式の場合、ACアダプターかコードレスかが次の選び方のポイントになります。電源アダプターであれば、バッテリーがついていません。その分軽量で取り扱いやすいものが多いです。近くにコンセントを確保できるのであれば、ACアダプターのものでいいでしょう。しかしもし近くにコンセントがなければ、コードレスのものがおすすめです。ただしバッテリー搭載のため、多少重量のあるのに注意が必要です。最近ではコードレスのものが主流になりつつあります。AC100に匹敵するようなハイパワーのモデルなども出てきています。
締め付け能力も選び方で留意したいポイントです。こちらはどのような用途で使用するかで変わってきます。もし車のタイヤ交換で使用するのであれば、普通自動車であれば最大トルクが110N・m以上のものが好ましいです。また自動車のナットのサイズですが、M10~12というものが使われます。ですから締め付け能力の範囲内にM10~12が入っているかどうか、機種の概要を確認してください。
まとめ
インパクトレンチはタイヤ交換の作業効率をよくするために、自分で車のメンテナンスをする人におすすめの電動工具です。その他にもいろいろな用途で活用できる、重宝する工具です。例えば家具を組み立てるときに、ボルトやナットで固定するものも多いでしょう。ボルトやナットを強く締めておかないとすぐに緩んでしまって、崩れる可能性もあります。インパクトレンチがあれば、力を使わずに強く締めこむことができます。
インパクトレンチの使い方は、さほど難しくはありません。しかしボルトやナットを締め込む際には、何段階かに分けて進めていくのがおすすめです。そうすれば、ボルトやナットに余計な負荷がかかりにくくなります。摩耗や破損の起こるリスクを低減できます。またインパクトレンチを使用する際には、音にも注意を払いましょう。機種によっては結構な音の出る場合もあります。夜間などは控えて、日中に作業するのがおすすめです。
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