脚立とはしごの違いとは?選び方や使い方まとめ
脚立とはしごの違いとは?選び方や使い方についてもまとめました。脚立とはしごは一見よく似ているようですが違いは何なのか。建築現場では脚立やはしごを使い分けていますが、どのように使い分ければいいのかなどについて詳しく解説します。
職場であれば使い慣れた上司から教わることができますが、一般家庭など趣味で脚立やはしごを買いたいと思った時は情報が少ないので、ぜひ購入前にこちらの記事を参考にしてください!
脚立とはしごの違いとは?
脚立とはしごの違いについて。どちらも人が登って使うものですが、少々用途や仕様が異なります。
脚立は両方から支えるような形状をしており自立できます。高さの目安は天板の高さが0.8~約4mまでのものが多く、外灯の電球の交換や庭木の作業など屋外での高所作業をはじめ、シーリングライトの電球の交換や掃除など、用途によっては屋内で使うこともあります。天板はありますが面積が小さいことから、天板部分に乗って作業するのはNGとされているのが特徴です。
よく似たものに「踏み台」と呼ばれる、脚立よりも高さが低いものがあります。こちらは脚立とは違い天板の高さが80cm未満のものを指し、ご家庭でも作業現場でもちょっとした高さの位置にあるものを取ったり作業をする際には、安定感があり安全でよく使われています。稀に、天板の高さが80cm以上であっても、上枠が付いているものは踏み台と呼ばれる例もあります。上枠とは天板より更に上に飛び出ている部分のことを指し、こちらがついていると乗っている間に手で持つことができるため、安心感があります。
一方ではしご(梯子)は壁などに立てかけて使うようになっており、脚立とは違い自立できません。高さは最大で8mほどにまで達し、伸縮性のあるものを伸ばして使う場合がほとんどです。一般的に家庭で使われることは滅多になく、建築業のプロなどが現場で使うのが特徴です。
実はこれら以外にも、まだ脚立やはしごと同様の使い方をする製品が販売されています。はしごがプロ仕様だとすれば、その他の同様の製品の中には、踏み台に近い安心感のある製品があります。例えば同じ「踏み台」の名がついていても、脚を置く部分の面積を脚立よりも広く取っているものがあります。「作業台」と呼ばれるものは階段式になっており、作業をする際に使えます。中には手すりがついたものもあるので、使いやすそうなものを選びましょう。脚立とはしごに拘る必要はなく、他の似たものを使うというのも手です。
脚立とはしごの選び方について
脚立とはしごの違いが把握できたら、選び方もチェックしておきましょう。
高さを決める
脚立とはしごのどちら選ぶ場合でも、まずは用途に合わせて高さを決めましょう。脚立は、上から3段目の踏ざん(足を掛けて踏むところ)を自分が立つ位置とします。上から2段目までは身体を当てて安定させる場所となり、基本登りません。はしごは建物の接点が最上段と2段目の踏ざんの間にくるよう選ぶのが理想的です。
ひとつ前の項目でも解説したように、脚立は一般的なご家庭で使うことがありますが、はしごはプロが現場で使う場合に適しているものです。天板の高さが80cm未満でじゅうぶんなようであれば、踏み台を選びましょう。大は小を兼ねるので、脚立を買っておくと色々と使えるようにも思えますが、ご自宅用であれば踏み台を選んでおくと安定感があり安心して使うことができます。
小さなお子様がいるご家庭であれば、脚を曲げる部分で怪我をする恐れがあるため、脚立ではなく折り畳まない椅子タイプの台を選んでおいた方が安全です。
脚立とはしごを使い分ける
脚立とはしご兼用のものも売られていますが、兼用のものを伸ばしてはしごにしようとすると接合部分がたわんでしまい、揺れて不安定です。そういったこともあり建築現場のプロは脚立とはしごを使い分ける場合がほとんどです。兼用のものよりは「脚立」として売られているものをそのまま脚立として使うことをおすすめします。
安全規格に適合しているかどうか
脚立やはしごを選ぶ上では、とにかく安全面が重要視されます。きしみやグラつきが起こった時に感じる恐怖は、安全性に問題があるかどうかを見分けるひとつの基準になります。脚立やはしごを展開する有名な会社の製品の多くは、「JISマーク」「SGマーク」「Aマーク」といった、安全規格に適合していることを示す認証マークがついています。これらのマークがついている製品は厳しい基準をクリアしているため、使う時もきしみやグラつきが起こることはあまりありません。できるだけマークがついたものを選ぶようにしましょう。
脚立とはしごの安全な使い方
脚立とはしごの安全な使い方について解説します。脚立とはしごは、水があったり土が柔らかい場所など、地面が安定しない場所では使えません。傾斜や段差がある場所でも使えないので、地面の確認から行ってください。
脚立の安全な使い方
まずは脚立の開き止めをしっかり開き、金具を確実にロックできている状態であることをよく確認した上で使い始めます。置き方については、対象物に対して登る向きになるように置きます。登る向きとは、開いた山がこちら側からは見えない状態のことを指します。よくやりがちなのが、山がこちら側から見える状態で脚立を跨ぐ動作です。これらは後方に力がかかると脚立ごと倒れる可能性があるため、やめておきましょう。天板に立ったり、天板に座るのもバランスを崩しやすいのでやめましょう。身を乗り出すのもNGで、手間がかかっても使う位置へ脚立を移動させるようにしてください。
はしごの安全な使い方
はしごは2人で使います。壁などの建物に対して、75度の角度になるように立て掛けて使います。建物とはしごの接点は、2段目の踏ざん(足を掛けて踏むところ)と3段目の踏ざんの間であると安定しやすくなります。はしごを必要な長さに伸ばしたら、金具をロックしましょう。確実にロックされていることを確認できたら、ひとりははしごを支え、もうひとりは登って作業を行います。
ここで解説している使い方は、あくまでご家庭で使うことを想定しています。はしごを安全且つ安定させるための別売りパーツなどがあれば、そういったものを買い足して使うとより安心です。脚立もそうですが、特にはしごを現場仕事で使う場合は、目の前にいるプロから使い方について詳しく教わった上で使い始めてください。
脚立やはしごはレンタルできる
脚立やはしごの違いについて色々と調べた上で、いざ購入しようと思った時に、想像以上の大きさから買うことを躊躇う方は多いはずです。それもそのはず、脚立やはしごは折り畳んでも自分の身長より高さがあるものがほとんどで、大型の倉庫にすら入らないこともあります。そんな時におすすめなのが「レンタル」サービスで、脚立やはしごを必要な時だけ借りる方法があります。
ネットで検索するとレンタルを行う業者が複数ヒットするので、口コミ情報なども頼りにしながら申し込んでみましょう。レンタル料金は業者によりさまざまで、送料が含まれているかどうか、どれくらいの日数借りておきたいかを含めてレンタル業者を決めるといいでしょう。例として、6尺のアルミ脚立(天板の高さ180cm)のレンタル料金が、送料込みで約9,000円ほどです。ここから延長料金として、1日あたり1,000円がかかるというサービス内容で借りることができます。
年に数回、もしくは1度使った後は使う予定があるかどうかわからないようであれば、レンタルの利用はおすすめです。ご自宅に置き場所がない場合はこういったサービスの利用も検討してみてはいかがでしょう!
まとめ
今回は脚立とはしごの違いについて紹介しました!
今後も工具に関するコラムを投稿予定ですので、楽しみにお待ち下さい。
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