電動工具のバッテリーを処分する方法まとめ
電動工具のバッテリーを処分する方法についてまとめました。電動工具のバッテリーを処分するにはどうしたらいいかわからず、置きっぱなしにしているという方は、発火などのトラブルを防ぐためにも早めに廃棄しましょう。
処分する際の注意点や、使っていないバッテリーを長持ちさせる保管方法などについても解説しているので、困りごとがあればぜひ参考にしてください!
電動工具のバッテリー寿命はどれくらい?
処分の方法をご紹介する前に、まずは電動工具のバッテリー寿命について解説します。軽量でありながら、一度充電をすると長時間にわたって使用できる「リチウムイオンバッテリー」の平均寿命を例に挙げましょう。
プロの職人であり毎日電動工具を使用する場合、バッテリーの残量を毎回使い切る程の作業量で寿命は2~3年が目安です。残量を使い切らない場合、寿命は4~5年が目安です。DIYのために電動工具を持っており、週末使用するくらいの頻度であれば、寿命はもう少し長くなると考えていいでしょう。
バッテリーの容量は放電によって少しずつ減っていき、寿命が近くなるとフルに充電しても新品の頃のようには充電できなくなり、電動工具のパワーも弱くなります。作業効率が落ちてきたような気がしてきたらバッテリーの買い替え時なので、思い切って処分しましょう。
電動工具のバッテリーを処分する方法
電動工具のバッテリーを処分する方法について解説。回収の方法がわからないバッテリーがあれば、早いうちに片付けてしまいましょう。
回収BOXを利用する
電動工具に使ったバッテリーは、回収BOXに入れるだけで処分が可能です。回収BOXは資源有効利用促進法に基づいて、一般社団法人JBRCが全国各地に設置しています。設置場所は家電量販店やショッピングモールなどで、ご自宅近くのお店の中に回収BOXが見つかる可能性があります。設置店舗はJBRCの公式ページから検索できるので、チェックしてから処分しに行きましょう。
バッテリー電池の種類は、ニカド電池・ニッケル水素電池・リチウムイオン電池の3種類が回収の対象です。解体されたものや破損したもの、膨張や水濡れしているものは回収の対象外なので、バッテリーの状態がいいうちに処分しに行くことをおすすめします。
処分の際は、バッテリーの端子部分にビニールテープなどを貼り付けて絶縁してから回収BOXに入れるようにしましょう。回収費用は無料で、回収後はリサイクルが行われます。
購入店舗で引き取ってもらう
新しく電動工具を買うようであれば、その購入店舗で古くなった電動工具のバッテリーを引き取って処分してもらえることがあります。その際に電動工具を購入した時のレシートがなければ引き取ってもらえない場合があるため、購入時のレシートは取っておきましょう。
回収業者へ依頼する
バッテリーを回収している業者へ依頼するという方法があります。この場合手数料がかかる場合がほとんどですが、自宅周辺に回収BOXなどがない時は、依頼することを選択肢に入れることになるかもしれません。実際に回収してもらったことがあるという知り合いの口コミ情報や、ネットのコメント情報などを参考にしながら、持って行くかどうするかを決めましょう。
粗大ゴミとして処分する
電動工具のバッテリーを粗大ゴミとして回収している自治体があります。この方法はお住まいの地域の判断によるので、ご自宅の自治体から配布されているゴミ処理方法の情報をチェックしたり、なければお住まいの自治体のホームページを検索して処分の方法を確認しましょう。基本的に「粗大ゴミシール」をコンビニなどで入手し、バッテリーに貼り付けて捨てることになるでしょう。
バッテリーを処分する際の注意点
電動工具のバッテリーを処分する際に気をつけておきたい注意点をご紹介。うっかりしてしまわないためにも、前もって目を通しておきましょう。
捨て方を事前確認する
不要になったバッテリーをそのまま回収BOXへ入れていいのかというと、そうではありません。途中で発火する事故が増えています。基本的には処分前に、バッテリーの端子部分が他のところへ直接触れないよう、セロテープやビニールテープなどを貼り付けて、絶縁しておく必要があります。
メルカリでは電動工具のバッテリー出品が禁止に
メルカリでは、2022年9月より一部のバッテリー出品が禁止事項に加わりました。膨張・破損・故障したものや、新品や未使用に近い状態ではない、外付け式や着脱式のバッテリー類、非純正(互換品)のバッテリー類は商品状態に関わらず出品禁止です。今回処分するにあたり、メルカリを利用しようと検討中である方は、該当するものを出品をしないよう気をつけましょう。
また、メルカリに限らず他のフリマアプリでも出品条件があります。ヤフオク!であればPSEマークが商品等にあることを画像で明示することが必須であったり、届出事業者名・製品型番・定格電圧など、その他の落札者が安全性を確認できる情報を掲載することが義務付けられています。
禁止項目に当てはまる商品の出品をしてしまうと、アカウントが停止してしまうことがあるのでご注意ください。
バッテリーの発火を防ぐには
バッテリーの発火を防ぐためにすべきことをご紹介。
早めに処分する・純正品を選ぶ
電動工具に使ったバッテリーの発火を防ぐには、いくつか方法があります。ひとつ前の項目でも解説しましたが、処分前にはバッテリーの端子部分が他のところへ触れるのを防ぐために、セロテープやビニールテープなどを貼り付けて絶縁しておく必要があります。
何より、ご自宅に置いたままのバッテリーがある場合は早めに処分しましょう。落下等の衝撃で発火したり、部屋の温度や湿度が原因になったりと、いつどんな条件が揃って発火するかわからないためです。
特にここ数年、非純正(互換)バッテリーが発火する事例が報告されるなど、電動工具に使ったバッテリーのトラブルが増えています。純正品の価格は互換性バッテリーと比べると高くなりますが、安全です。今回処分した後、新しいバッテリーを買う際も純正品を選ぶことをおすすめします。
過放電や過充電
また、過放電や過充電にも気を付けましょう。過放電とはバッテリーの性能を超えて放電させることを指します。本来充電が必要な状態にあるにも関わらず無理に使い続けようとすることで、バッテリーが著しく傷んで発火するおそれがあるためです。
一方で過充電とは短時間に何度も充電することを指します。充電器は基本的にフル充電すると、充電の機能を停止します。それでも充電が少しでも減ったのであれば、充電することが可能に。この短時間で複数回の充電を繰り返すことにより、バッテリーの劣化が早まるのでご注意ください。
発火を防ぐのはもちろんのこと、バッテリーを長持ちさせる充電のタイミングは、電動工具のパワーが弱まった時です。動作停止の手前あたりでフル充電を行い、充電が完了したら充電ケーブルを挿しっぱなしにはせず、抜いておきましょう。
使っていないバッテリーを長持ちさせる保管方法
使っていないバッテリーの寿命をのばす保管方法についても知っておきましょう。せっかく純正品のバッテリーを買っても、保管方法が悪いとすぐに傷ませてしまい兼ねません。
ひとつは高温の環境下に置かないこと。リチウムイオン電池の最高許容周囲温度を参考にすると、最大で45℃までです。この温度にまでのぼりつめる環境はどんな場所なのかというと、直射日光があたり続ける真夏の窓際や、車内などが例として挙げられます。必ず冷暗所で保管するようにしましょう。
また、湿度の高いところも苦手です。これはバッテリーに限ったことではなくあらゆる電気製品に言えることですが、湿気にさらされると機器の内部や接点端子が錆びてしまい、やがて通電できなくなります。購入時に入っていた乾燥剤などを活用しながら、湿気からバッテリーを守りましょう!
まとめ
今回は電動工具のバッテリーを処分する方法をまとめました!
今後も工具に関するコラムを投稿予定ですので、楽しみにお待ち下さい。
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