ソケットの6角と12角の違いとは?
ボルトやナットを締める際にソケットを使う機会は多く、DIYをされる方であれば持っている可能性は高いはずです。また、自動車整備などでも使うので、機械いじりが好きな方だと口径の異なるたくさんのソケットを持っているものです。ソケットには6角と12角があり、どちらも同じ用途で使われます。そこで、この2つのソケットにはどのような違いがあるのか、どのように使い分けたら良いのかを考えてみましょう。
ソケットの6角と12角の違いとは?
ボルトやナットは基本的に6角でできています。そのため、以前はボルト締めをするソケットと言えば6角ばかりでした。しかし、最近では12角の製品も多く出ていて、プロの自動車整備士などもよく使っています。もちろん、両者の間に用途の違いはなく、ボルトやナットの締め付けや取り外しをするためのツールです。
しかし、その使い勝手という面で違いがあります。6角ソケットはそのままボルトにはまる形をしていますので、収まりが良くていかにも締め付けが簡単そうに思えます。実際に、しっかりとボルトをホールドしますので、角をなめることなく締め付けがしやすいという特徴があります。一方で、ボルトと完全に向きが一致していないとソケットをはめ込むことができずに、少し回転させながら入れないといけないこともあります。
一方で12角ソケットは、角が2倍多く作られているため、簡単にボルトにはめ込みやすいというメリットがあります。ボルトの上で回転させることもほとんどなく、そのままスッと入れて締めることができるのです。そのため、より作業スピードが速くスムーズに作業できるのは12角ということになります。一方で、6角に比べると接地面積の違いから、上手に使わないと角をなめてしまうこともあります。といっても、最近の工具は非常に精度が良いですし、形状に工夫がなされているのでそれほど大きな違いはありません。斜めに傾いたままボルトを回すと角をなめてしまいやすいですが、上から真っすぐボルトを入れ込むことができれば締め付けもきれいにできます。
6角と12角の使い分けの方法
このように、6角は確実性と安定性があり、12角は作業スピードが速いという違いがありますので、そこを活かして使い分けると良いでしょう。締め付けがかなり固くなっているボルトや長期間動かしていないボルトなどは、力を入れやすく角をなめにくい6角の方が安心です。また、すでに角が削れてしまっているようなボルトだと、12角だとうまくはまらないこともありますので、やはり6角の方が作業しやすいです。
他方、たくさんのボルトを締める必要がある場合や、簡単に緩めたり締めたりできる場所であれば作業スピードが上がる12角ソケットの方が楽です。効率よく作業したい時には12角を選ぶと良いでしょう。
もう一つの使い分けは、ボルト位置です。自動車やバイクの整備では、パーツが奥の方に位置していて、スピンナハンドルのようなアタッチメントを付けて回さないと届かないケースもあります。こうした場面では力が伝わりにくいので、確実性を重視して6角を選ぶ方が良いです。一方で、表面にボルトが出ていて大きく回転させることができるのであれば、12角の方が効率が良いでしょう。
ツールを使うスキルが関係していることもあります。というのも、6角はしっかりと奥まで差し込まないと回転しづらいので、時間がかかるとしても誰が使っても安全に作業できます。しかし、12角の場合は多少斜めに傾いていても回せることがあります。そのため、斜めになった状態に気付かずそのまま回して、角をなめてしまうことがあるのです。こうしたことから、初心者で正確に作業できない方であれば、慣れるまでは6角ソケットを使って確実に締め付けができるようにした方が良いです。慣れてきたら、作業効率を上げるために12角ソケットも使ってみましょう。
ソケットの種類
これまで見てきたように、ソケットは細かな点まで工夫して開発されています。それだけメンテナンスなどでボルトやナットを扱うことが多いからです。より快適に作業ができるようにと、ソケットの種類も多くなっており6角と12角の違い以外の分け方もあります。
たとえば、ディープソケットというものがあります。これは一般的なソケットよりも深く穴が掘られていて、高さのあるボルトや奥の方まで入り込んでいるナットを扱うのに適しています。また、ヘキサゴンソケットと呼ばれるタイプもあります。簡単にソケットを交換できる仕組みで、口径の異なるボルトを締めるシーンではとても役立ちます。
さらにハンドルの種類もたくさんありますので、状況に応じて使い分けると作業がはかどります。代表的なものとしてはラチェットハンドルを挙げることができます。先端に異なる口径のソケットを取り付けられるようになっていて、ギア機能によってはめ直しをすることなく連続して緩めたり締め付けたりできます。作業スピードが倍加しますので、ボルト作業が多い自動車メンテナンスなどではもはや必須のツールと言っても良いでしょう。
上記でも少し触れましたが、スピンナハンドルもないと困る場面が出てきます。いわゆる伸長アタッチメントで、奥の方にあるパーツ、狭いところにボルトが位置するケースで締め付けをするためのものです。手前側のパーツを取り外さなくてもそのままボルトの締め付けができますので、プロセスを省けるのがメリットです。スピーダーハンドルというハンドルもあります。長い柄の部分が「コ」の字型に曲げられていて、そこを手でつかんで回すことで早回しができるのが特徴です。名称から分かるように、ボルト締め付け作業をスピーディーにするためのハンドルとなっています。
ソケットは安い製品でも良い?
ソケットは非常にポピュラーなツールなので、かなり安く販売されている製品もあります。もちろん、家庭の中でたまに使う程度であれば、高価なツールを買う必要はないでしょう。しかし、DIYで本格的に作業をしたいとか、自動車やバイクなどの安全に関わる作業をする際には精度の高いものを選ぶ必要があります。概してソケットのような基本的な道具は、性能もしくは精度と価格が比例するところがあります。そのため、有名メーカーのそれなりの価格の製品と、安価な製品を比較して使ってみると、その使い勝手の良さに驚くはずです。また、精度が高いため角をなめることがなく、安全に作業できるのもポイントです。最もよく使う道具であるからこそ、精度重視の製品を選びましょう。
有名メーカーのソケットは、公差というものを付けています。公差というのはボルトとソケットのすき間とも言うことができ、はめた時に多少カタカタと緩みがあることに気付くはずです。精度が低いからこうしたことが起こるのではなく、ボルトとの接地面積を最適に保つためにあえて微妙なすき間を開けているのです。というのも、公差がないと角にソケットが当たり、角がなめやすくなってしまうからです。高価な製品はこの公差を非常に微妙な精度で合わせていて、締めやすいものの角をなめないように設計されているのです。
まとめ
ソケットにはいろいろな種類がありますが、6角と12角の違いは大きなものです。簡単にはめ込めるのは12角で、作業スピードを求めるならメリットが大きいです。一方で、角をなめにくく確実に締められるのは6角です。こうした違いを意識して、状況によって使い分けられるようになりましょう。
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